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PLUS COLUMN

冬を快適に過ごすための漢方的6つのこと

雪の便りが聞こえてきました。
被災地でも寒さ厳しくなってきましたね。
少しでもこころが温かくなるようなコラムをお届けできたらとおもっています。

漢方では、冬は「蓄え」の時と考えます。
そして、自分の内側に意識を持っていく時です。
今年の冬はどんな風に過ごしたいですか?
どんな自分でいたいですか?

「何か」を蓄えて、すてきな春を迎えましょう。
そのための漢方的6つのこと

1,「ひとりの時をつくる」

自分と向き合う時間です。できたらTVも携帯も切って

音のない時間をつくりましょう。その時間を自分にプレゼント。
「氣」が自分の内側に満ちることを感じてください。
 

2,「はしゃぎすぎない」

漢方では冬は発散しないほうがいい季節。汗も出しすぎると
エネルギーを発散し過ぎて「氣」のパワーが落ちてきます。
そして、冷えにもつながります。
 

3,「黒いものを食べる」

黒い食べ物は、「腎」の力をつけてくれます。
腎は「氣の貯蔵庫」。生きるための大切な氣を増やす為に
黒いものを食べましょう。例えば、黒豆・黒胡麻・海藻・ごぼう
蕎麦・黒砂糖・玄米などです。
 

4,「人と自分にやさしくする」

ひとこと声をかけてみる、だれかを手伝う、
誰かを想う、
自分の中のひとつの壁を取って、人にやさしくすることは、結局
自分に帰ってきて、こころを満たしてくれるはずです。
でも、いちばん大切なのは自分。自分の感性を100パーセント信じてあげてください。
そして、時にはご褒美を。自分のこころとみんなのこころがあったか~くなるように。
 

5,「食べ過ぎない」

クリスマスやお正月、いろいろな行事があって、ついつい食べす ぎ、
飲みすぎる冬ですが、それが春の花粉症につながります。(花粉症はからだのいらないものを出そうとする反応です。)食べ過ぎたかなと思ったら次の日は控えるなど調整しましょうね。からだもすっきり喜びます。
健やかな冬は健やかな春をつくります。
 

6,「何かをつくってみる」

小さいもの・すぐにできるもの・難しくないものがおすすめです。手仕事は集中力をつけてくれて、ただただ楽しい時間をつくってくれます。例えば、きれいな毛糸のマフラーやハンカチに刺繍。
絵手紙でも、クリスマスカードでも。出来上がったらだれかにプレゼントしてもいいですね。
「つくること」は自分のこころに栄養を与えてくれます。

漢方的とは言え、すべてはこころにつながります。
こころは漢方で「氣」。
冬は「氣」を温存しながらこころ豊かに過ごすことで
次に訪れる春を元氣にしてくれます。

漢方は「こころとからだ」「人と季節」など、すべてつながっているんだなぁとあらためて思わせてくれます。

 

人間は自然に生かされているということを感じながら、
無理をせず、嫌なことはなるべくせず、
ユーモアを忘れず、
冬を過ごしてくださいね。

プロフィール

樫出 恒代
(かしで ひさよ)
樫出 恒代

日本生薬学会・漢方生薬認定薬剤師・漢方アドバイザー
「漢方カウンセリングルームKaon」代表

新潟薬科大学薬学部卒業。自身の体調不良を機に漢方に目覚め、漢方を古典から学び、アロマテラピーを独学で習得。漢方薬とアロマテラピーの融合により、より良い治療または予防ができると確信。1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、現在、「ジュノ ウィミンズウェルネス銀座産院・健康院」内の漢方カウンセリングルームKaonで漢方カウンセリングと、オリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアもおこなっている。
よりたくさんの方に漢方の良さを伝え、元気な毎日を送ってもらうための活動として、東京・新潟などでセミナーを行なっている。美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)

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