プラスコラム
PLUS COLUMN

美しいなま脚のヒミツ

清々しい初夏を迎えました。都内でも緑の多い公園へちょっと足を伸ばすと、濃淡の新緑がまぶしく、まるで高原にいるような錯覚を覚えますね。不安定だった気温も上昇に安定し、ファッションが軽くなるので、体がのびのびとします。重症な花粉症歴35年以上の私は、屋外で手足をのばし、思いっきり深呼吸できる初夏は、何か楽しいことが沢山待っていそうな気がしてワクワクします。
 

ところが、ちょっと前までタイツストッキング、パンツで隠されていた脚は、かなり乾燥しています。よくみると粉が吹いて白っぽくなっていることも!なま脚をさらすために脱毛処理をすると、さらに乾燥してしまいます。乾燥で白っぽい脚は、脚を太く、ぶよぶよに見せてしまいます。軽やかな夏のファッション、その足もとは、サンダルやミュールが主役。なま脚の季節ですね。今では年齢に関係なく、ミニスカートやショートパンツを楽しむ女性が増えています。この場合、ミニ丈のファッションを格好良く、美しく着こなせるか否かは、あなたの脚にかかっているといっても過言ではありません。
 

だから、なま脚をさらすなら、脚の保湿は欠かせません。単に保湿するのであれば軽いボディローションやミルクから保湿力の高いクリーム、オイルまで、なんでもOK。これで白い粉ふきは抑えられます。でもさらに見た目の格好よさを求めるならば、油分の多いクリームや美容オイルを少量、足首から上に伸ばすと、引き締まった美脚効果が生まれるんです。

原理としては、肌に自然なつやを与えると、光と影のコントラストが生じ、骨や筋肉、筋の凹凸が強調されるため、足首がキュッと締まり、ふくらはぎの筋肉もきれいに浮き上がらせて、たとえ太めの足でも健康的でかっこよく引き締まって見えます。もともと細い脚も筋肉が目立つことで、健康的でかっこいい脚に見える。
モデルさんの脚って、つややかですよね。あれは保湿のおかげなんです。
ただし、足の裏や指先にクリームやオイルをつけると歩くときに足がすべって危険なので、塗るのはくるぶしから上と足の甲にとどめましょう。

角質が厚くなりがちなかかとや乾いた指先は、夜、お風呂上がりに保湿しておけば、翌朝はしっとりしますよ。

さて、肌に保湿をするメリットは、見た目だけではありません。乾燥している皮膚は硬く伸縮しないのですが、水分や油分を与えると皮膚にストレッチ(伸縮)性が戻り、たとえば、物にぶつかってもキズがつきにくいなど、皮膚の強度が増すのです。当然、外からのダメージにも強くなる。見た目と保護の一石二鳥です。

油分でテカった肌を紫外線にさらすと、油焼けするのでは、といわれますが、美容用のオイルやクリームなら、肌の内側にすぐに浸透するので、ほとんど心配はありませんが、肌にのばしたときに、ツヤは残るけれど、表面がぬるぬるせず、サラッとするオイルやクリームを選ぶといいですね。もちろん、たっぷり塗りすぎると肌表面がぬるぬるするので、適量を心がけましょう。

 



また、紫外線を防ぎたいなら、日焼け止めは塗りましょうね。
なまっ白い足が嫌で、脚だけ日焼けしたい。でも老化するのは嫌、というなら、塗ると皮膚表面だけが小麦色に変色し、なおかつUVカット効果もついた、セルフタンニングというクリームも売っているので、それを利用してみては。

なま脚は、夏のファッションの一部。かっこよく楽しみましょうね~!

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。