冷え症の人は熱中症にもご用心!
なんとなく体がだるい、汗をかきにくい――。不調の背景には“夏の冷え”が潜んでいることがあります。
冷えが体温調節を乱し、熱中症につながりやすくなることも。意外なつながりをみていきましょう。
夏の冷えの裏にある“体質”とは
エアコンの効きすぎや屋外との温度差など、夏の冷えは誰にでもみられるものですが、筋肉量が少ないなど冷えやすい体質が関わることもあるようです。
「冷えやすい人は暑さに強い」と思われがちですが、うまく汗をかけないなど体温調節が苦手な傾向があり、熱中症にも注意が必要とされています。
冷えやすい人が熱中症に注意したい理由
夏の冷えが続くと、体が暑さに慣れる「暑熱順化」が進みにくくなることがあります。
特に冷えやすい人には、
・筋肉量が少ない
・基礎代謝が低い
・自律神経が乱れやすい
といった傾向がみられるようです。
筋肉は体内の水分を蓄える役割があり、筋肉量が少ないと脱水に傾きやすいといわれています。
また代謝が落ちていると体温調節がスムーズに働きにくく、汗をかきにくくなることも。結果として体に熱がこもりやすくなるようです。
今日からできる “冷え × 熱中症” 対策
(1) 軽い運動で体づくりを
暑い時期は運動不足になりがちですが、軽い運動は体温調節のリズムを整える助けになるといわれています。朝夕のウォーキングやラジオ体操、スクワットなどの筋トレとストレッチを組み合わせて筋肉を維持すると、冷えにくい体づくりの土台になります。
(2) 3食きちんと食べて熱をつくる
朝食を抜くと体温が上がりにくく、1日のスタートが低体温気味に。毎食しっかり食べることは、熱を生み、脱水対策にもつながるとされています。
また、食事は水分、塩分、ミネラルの補給源でもあるため、脱水対策としても重要です。
(3) たんぱく質を意識してとる
筋肉の材料となるたんぱく質は、冷えにくい体づくりに欠かせません。肉、魚、卵、大豆製品などの固形のたんぱく質の摂取量は、毎食あたり「片手のひら分」を目安にするとバランスよくとりやすいとされています。
(4) 室温は“涼しすぎず、暑すぎず”
冷えが気になるからとエアコンを控えるのは逆効果。室温は26~28℃を目安に、冷房は上手に使いましょう。職場や外出先ではカーディガンやストール、レッグウォーマーなどで冷えすぎを防いで。
(5) 冷たいもののとりすぎに注意
冷たい飲み物は最初の一杯だけにして、あとは常温の水や麦茶をこまめに。
そうめんなど冷たい食事が続く日は、できるだけ温かいスープや味噌汁を添えるようにして胃腸をいたわってあげましょう。
(6) 水分+塩分はセットでこまめに
冷えを気にして水分を控える人もいますが、これは脱水の原因に。のどが渇く前に、水分と適度な塩分をセットで補給しましょう。
(7) 湯船につかってリフレッシュ
夏はシャワーで済ませがちですが、ぬるめのお湯に短時間つかると血行が促され、自律神経のバランスを整えやすくなるといわれています。
「冷えすぎない工夫」と「熱中症を遠ざける対策」を両立させて、夏を上手に乗り切りたいですね。
<参考>
※「夏なのに体の冷えに悩む人へ」(『きょうの健康』2025年7月号 NHK出版)
※「夏の冷え性」(薬科大健康だより7月号/新潟薬科大学)
※「熱中症と血行不良の関係性とは?|原因と対策」(医師監修・血行コラム/山本化学工業株式会社)


