プラスコラム
PLUS COLUMN

冷え体質から脱却しよう――今日からできるセルフケア

冷え性は、体の外側だけを温めても根本的な冷え対策になりません。

体の中から冷えを追い出すセルフケアをご紹介します。

 

セルフケアで冷えない生活を送ろう

冷えそのものは病気ではありませんが、頭痛や肩こり、月経痛などを引き起こしたり、卵巣機能も低下するといわれています。

冷え性は、体質だとあきらめないで、積極的に対策を立てて冷えを改善したいものですね。

 そこで、今日からできるセルフケアを以下にご紹介します。

 

(1)こまめに体を動かそう

 冷えは血流が滞って起こるので、全身の血行を良くして、新陳代謝を活発に。そのためには、日常の中でこまめに体を動かしましょう。

とくに、デスクワークやリモートワークをしている人は、1時間に1回は椅子から立ち上がって体を動かすことを意識して。

 

(2)筋肉をつけよう

 体の熱をつくりだしているのは筋肉です。冷えにくい体をつくるためには、筋肉をつけることがとても大事。スクワット運動など手軽にできる筋トレがおすすめです。

駅はエスカレータを使わず階段を使うなど、日常生活の中で体を動かす工夫をしましょう。

 

(4)ぬるめのお湯でゆっくり湯船につかろう

 体が冷えていると熱いお湯につかりたくなりますが、熱いお湯はゆっくりつかれないために体の表面しか温まりません。 結果的に体が早く冷えてしまうそうです。 

体を芯から温めるには、ぬるめのお湯にゆったりつかるのがポイント。入浴剤も上手に使いましょう。

入浴時間がとれないときには足浴もおすすめです。

 

(5)冷えやすい部分を重点的に温めて

 首すじや手首、足首、太ももの付け根など冷えやすい部分は重点的に温めて、体が冷える前に予防対策を。

 

(6)体を締め付けない

 きつい下着や洋服は、体の血行を悪くするので、冷えの原因になるそうです。

ふくらはぎを締め付けるようなブーツやかかとの高い靴も、血行悪くするので、靴を見直すことも大事なポイント。

 

(7)規則正しい生活を心がける

 生活リズムが乱れていると自律神経のバランスを崩しがち。自律神経の乱れが、冷えの最大の原因だといわれています。

 食事、睡眠、休養をしっかりとって規則正しい生活を心がけることがとても大事。生活にメリハリをつけてリラックスした時間をもつことが必要です。

 

 いかがですか? 

できることから実践して、温まりやすい体をつくりましょう。

 次回は、冷え改善の食事法をお届けします。

 

<参考>

※「体の冷え」(『暮らすめいと』2022年11月号 東京新聞)

※『ウィメンズメディカ』(小学館)

※『更年期障害 これで安心』(小学館 堀口雅子監修)

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。