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コロナ禍の夏はご用心!マスクで「肝斑(かんぱん)」を増やしていませんか?

30代、40代に多いのが「肝斑」と呼ばれるシミ。ある日、気がついたら肝斑が増えていたり悪化していたということはありませんか? 

もしかしたらそれは、夏のマスク着用が大きな原因かもしれません。

 

30代~40代に多い肝斑

 頬骨に沿って左右対称に広がる薄茶色のシミは肝斑かもしれません。

 肝斑の原因には、女性ホルモンが大きく関与しているといわれています。

女性ホルモンのバランスが崩れると、色素沈着を起こすメラニンが活性化することが知られています。そのため肝斑は、女性ホルモンのバランスを崩しやすい30代~40代や産後の女性に多くみられるそうです。

 

紫外線とマスク着用の刺激にご用心

 さらにシミの大きな原因といわれているが、紫外線や外部からの刺激です。

新型コロナウィルスの変異株の感染拡大により、今夏も猛暑の中マスクが手放せません。

強い紫外線に加えて、目の下や頬骨などの肝斑ができやすい部分にマスクのワイヤーがあたって、それが刺激となり肝斑が濃くなったり増えたりする人が多いようです。

 

マスク着用時も、日焼け止めとファンデは必須

 また、マスクを着用しているから大丈夫と日焼け止めを塗らなかったり、ファンデーションをつけていないという人も。

 しかし、一般にマスクは紫外線を透過するため、マスクを着けていても日焼けをしてしまうそうです。

 また、UVカット効果のあるマスクだとしても、油断は禁物。UVカット効果のあるなしに関わらず、マスク着用時は日焼け止めやファンデーションを顔全体に塗ることが大事だと専門家はアドバイスします。

 

夏こそ保湿ケアを十分に

 マスク肝斑を悪化させないためには、紫外線対策と共に肌の保湿も大事なポイントだといいます。

肌が乾燥していると、紫外線の影響を受けやすくなるそうなのです。

夏は汗で肌がしめっているので、とかく保湿ケアを怠りがち。

でも、紫外線の影響を大きく受ける夏こそ、しっかりと保湿ケアが必要のようです。

そのほか、洗顔やスキンケア、マッサージ等で過剰な刺激を肌に与えないように注意して。

また、肝斑予防では、女性ホルモンを良い状態で保つことも大事だといいます。無理なダイエットはしないこと。ストレスをため込まないなども心がけたいですね。

<参考>

*「マスクで肌荒れ」(『栄養と料理』女子栄養大学出版部 2021年6月号)

*『産後ママの体と心 トラブル解消BOOK』(NHK出版 監修/対馬ルリ子)

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。