プラスコラム
PLUS COLUMN

美容と健康、睡眠にも効果的な入浴術

秋が深まって温かいお風呂がうれしい季節になりました。

今回は効果的な入浴法について考えてみます。

 

湯船につかるメリットとは?

「寒くなってもシャワー派」という人も多いかもしれません。

けれども、湯船につかるだけで得られるさまざまな効果があります。

 どんな効果があるのかみていきましょう。

 

リラックス効果&疲労回復

温かいお湯につかることで血液循環がよくなり、疲労物質や老廃物が除去されるといいます。また、お湯の浮力で緊張していた筋肉がほぐれる効果も。

1日中パソコンに向かっていたり、立ち仕事で疲れたり……そんなときこそ、湯船にゆったりつかって1日の疲れを癒したいものです。

 

睡眠の質を上げる

 入浴は睡眠の質を上げる効果があることが知られています。眠る2時間くらい前に、40℃くらいのお風呂にゆったりつかるとよいといわれています。

 

免疫力をアップ

 お風呂に入ってぐっすり眠れば、免疫機能も高まるそうです。また免疫機能を正常にする作用のある副交感神経はリラックス時に優位に働くことが知られています。

お風呂のリラックス効果は、免疫機能の向上にも役立っているようです。

 

おすすめできない入浴法

 お風呂の入り方は人それぞれ。でも、安全に効果的に入浴するためには、ちょっとした注意が必要です。

以下のポイントを守りましょう。

 

【長湯はやめる】

 30分以上の長湯は、体に負担をかけて疲労の原因に。また、肌の保湿成分も失われてしまうといわれています。

 

【熱すぎるお湯はNG】

「お風呂は熱くなくちゃ!」という人もいますが、熱いお湯につかると血圧が上昇しやすくなるそうです。特に42度以上のお湯は、体に負担がかかるといわれているので要注意。

また熱いお湯に入ると、肌の保湿成分が流れてしまうので、それでなくても寒い時期の乾燥肌に拍車がかかってしまうことが……。

 

【食事直後や飲酒後の入浴は避ける】

 食後すぐにお風呂にはいると消化器に負担がかかって消化不良を起こしやすくなることが知られています。

 食後1時間以内の入浴は避けたほうが無難のようです。

また、お酒を飲んだときも、安全のために入浴は避けましょう。

 

 いかがでしたか?

 これからの季節、お風呂の入り方を見直して、心と体の疲れをほっこりと癒しませんか?

 

<参考>

*「40度で10~15分毎日全身入浴を」(東京新聞 2020.10.24)

*「快眠と生活習慣」(e-ヘルスネット 厚生労働省)

*「免疫力を高める生活をしましょう」(所沢市ホームページ)

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。