プラスコラム
PLUS COLUMN

ストレッチのもう1つの効果とは?

冬ごもりの間に体と心がコリコリに固まっていませんか? 

あたたかい日差しがうれしいこの時季、ストレッチで心身の凝りを解消しましょう。

 

啓蟄は人間にも訪れる?

 啓蟄(けいちつ)という言葉がありますよね。

「冬ごもりの虫が這い出る」という意味で、春の季語でもあるそうです。

でも這い出るのは虫ばかりではないようで……。

春になると人間もこうした虫たちと同様に体がムズムズしてきて、外で思い切り運動したいなあと思うようです。

早朝の公園にいくと寒い冬の時期とはちょっと光景が違います。

散歩する人に混じって、体操をしたり、ジョギングをしたり、ウォーキングをしたりと、思い思いに体を動かしている人が目立つようになります。

啓蟄は人間にも訪れるんですね。

 

ストレッチにはリラックス効果も

日に日に冬のコートが重いと感じるこの時季。寒さでこわばった体をストレッチでほぐすというのはどうでしょう?

ストレッチには体の柔軟性を高める効果があるというのは広く知られています。

かつては柔軟体操とも呼ばれていました。

リラクゼーション効果もいわれています。

脳波の1つのα(アルファ)波が増え、心拍数を低下させたり、副交感神経を優位にするなど、癒しやリラックスに効果があるというのです。

 

痛くないストレッチに効果はない?

さらにストレッチには筋肉や関節の凝りを取り除く効果があるといいます。

とくに長時間ゲームに没頭したり、パソコンやスマホに夢中になるあまり、首や肩や背中がガチガチのコリコリという人は多いことでしょう。

そんなとき場所と時間を選ばず、簡単にできるのがストレッチといわれています。

ハウツー本も多く出版されています。

ただストレッチで注意したいのが、痛いくらいでないと「効果がない」と思う人が意外に多いことです。

筋肉や関節に過度な負担をかける「痛いストレッチ」は、靭帯のトラブルや血行不良、筋肉疲労を招くといわれています。

ストレッチをするときは、少し物足りないくらいの強さが肝心のようです。 

痛みを伴わない、心地よく感じるストレッチで、体の凝り、心の凝りを和らげてみてはいかがでしょう。

 

<参考資料>

*「転ばぬ先の玉手箱」(万来舎)

 

<参考URL>

*「ストレッチングの効果(E-ヘルスネット)」(厚生労働省)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-006.html

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。