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風邪はひきはじめが肝心。 実践したいセルフケア3つのポイント

朝の寒さがこたえる季節。空気もカラカラに乾燥して、いよいよ風邪の本格的な流行が始まりましたね。

今回は、もし風邪ひいてしまったら、少しでも回復を早めるためのセルフケアを紹介します。

 

風邪の基礎知識

風邪は私たちの生活の中でもっとも身近な病気の1つですね。

風邪の原因の8割~9割はウイルスによるもので、その数、なんと200種類以上だといわれています。

かかってもかかっても、くり返しまた風邪をひいてしまうというのもうなずけます。

冬風邪のウイルスが好むのは低温・低湿の環境。空気が乾燥していると長い時間空気中を漂って、感染力が強まるそうです。

一方、冬は寒さや乾燥で私たちののどや鼻の粘膜などの粘膜も乾きがち。

防御力が低下して風邪をひきやすくなるというわけです。

 

セルフケアで体力、免疫力を高めよう

通勤電車や職場など、人が多く集まるところは風邪の感染リスクも大。

手洗い、マスクなどどんなに感染予防に気をつけていても、免疫機能が落ちているときは、風邪をひいてしまうことがあるものです。

ウイルス性の風邪の場合、風邪のつらい症状をやわらげる薬はあっても、根本的に治す特効薬はないそうです。

風邪をひいてしまったら、風邪ウイルスに打ち勝つ自己治癒力を高めることが大事なようです。

風邪を長引かせないためには、風邪はひきはじめのケアが肝心。

3つのポイントをご紹介します。

 

セルフケアの3つのポイント

(1)無理をしないで睡眠・休養をとる

風邪っぽい、具合が悪いと思っても、もう少しがんばって仕事をしていこう、と思うことがあるかもしれません。

でも、無理をして風邪を長引かせれば、かえって周囲に迷惑をかけることにもなります。

それよりは、気持ちを切り替えて早めに帰宅を。 

帰宅後は部屋を暖かくして乾燥しないように心がけ、早く寝て、睡眠・休養をいつもより多めにとることをおすすめします。

体を休めて、免疫力を高めることがいちばんです。

 

(2)水分を十分にとる

熱があるときなどは、体から水分が失われます。

脱水予防やのどの乾燥を防ぐためにも、水分を十分にとることを心がけるとよいそうですよ。

ホットミルクやほうじ茶など温かい飲み物やスポーツドリンクやオレンジジュースなど口に入れやすいものでしっかり水分補給を。

 

(3)消化のよい食事でエネルギーを補給

食欲がないときは、プリンやゼリー、ヨーグルト、バナナ、アイスクリームなど食べられるものを少しずつ。

でも、食欲があればおかゆや雑炊、うどん、スープ、ポタージュなど消化のよい食べ物で、効率よく栄養補給することが大事だそうです。

 

水分、栄養、睡眠をたっぷりとって免疫力を回復させて、早めに風邪ウイルスを撃退したいものですね。

 

<参考図書>

「農家の健康便利帳」(万来社)

 

<参考URL>

*「風邪症候群」(日本呼吸器学会)

http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=2

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。