音楽を上手に使って、心と身体のメンテナンスを
心と身体を癒してくれる音楽療法をご存知でしょうか?
毎日のセルフケアに取り入れてみませんか?
医療の現場で導入される音楽療法
音楽を聴くと心が癒されたり、ウキウキしたり、過去のことを思い出して心がほんわかしてきたり――音楽が心と身体に及ぼす効果を感じている人も多いかと思います。
実際、医療の現場では音楽療法といって、軽度のうつ病の緩和や、自閉症の子どもの治療、終末期医療の緩和ケアなどでも音楽が用いられているようです。
注目される「心と身体の癒し効果」
音楽を聴くことによって、不安や痛みが軽減されたり、認知症患者の症状改善がみられるなど、さまざまな研究からその効用が認められているそうです。
そのほかストレスホルモンの低減や免疫力の効果に関する研究も進められ、音楽療法のもつさまざまな可能性が注目されています。
歌うことも有効
ところで音楽療法は聴くばかりではなく、歌ったり演奏することも含まれているそうですよ。
もちろん、うまい下手は関係ありません。
あくまでも自分の心に響くかどうかがポイントにようです。
落ち込んでいるとき、不安なときは、心をやさしく包んでくれるようなスローな音楽を。
気分がいいときは、ノリノリのアップテンポの音楽を。
これは、アメリカの精神科医アルトシューラーが提唱した「同質の原理」でといわれるもの。
自分の今の気持ちに寄り添ってくれる曲を聴いたり歌ったりすることで、気持ちが解放されるといわれています。
また、歌うことは、ストレス解消や脳の活性化などにも役立つそうです。
「人前で歌うのは苦手」という人は、ひとりカラオケにトライしてみてもいいかもしれません。
めそめそしたり、ハッピーな気分になったり……そのときの気持ちにあわせた音楽を聴いたり歌ったりして、日々のヘルスケア・メンタルケアに役立ててください。
<参考URL>
*「こころもメンテしよう」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_05.html
*ワールドヘルスリポート「音楽は魂のクスリ、研究で効果が実証(大和薬品株式会社)