「昨日は、遅くまでどこに行っていたの？」「え？あ、会社の接待だよ」「ウソでしょ」・・こんなふうに、すぐにバレてしまうのが男のウソ。一般に男のウソはバレやすく、女ウソはバレにくいといわれます。なぜなのでしょう？

ウソを見破るしぐさの思い込み

みなさんは、相手のウソを言って見破ろうとするとき、相手のどこを見ますか？
男性で多いのが「相手の目を見る」という答え。「ウソをついていると目が泳ぐ」といわれているために、男性がまずこだわるのが相手の視線。
 

けれども、実はこれ、女性に限ってはあてはまらないといわれているのをご存知ですか。それどころか、ウソをついているとき、女性は相手を凝視すると いう研究報告もあるようです。米国の心理学の研究で、被験者にウソをついてもらって視線の動きを調べたところ、男性は通常より相手を見る時間が短くなるの に対して、女性の場合は、かえって相手を見る時間が長くなっていたそうです。つまり女性は目をそらさないで、堂々とウソをつくというわけです。
 

男性は「ウソをつくと視線をそらす」という思い込みがありますから、目を見て話してくる女性のウソはなかなか見抜けないようなのです。
一方 女性は、違います。太古の昔から子を産み育てる役割があったため、赤ちゃんが何を訴えようとしているのか、しぐさや表情で瞬時にとらえる能力が発達してい ます。非言語的なコミュニケーション能力が男性よりも優れていますから、相手のウソを見抜こうとするときは、視線だけでなく、相手の表情やしぐさもしっか りチェック。
 

そわそわと落ち着かなかったり、やたらと手や鼻に口を当てたりと、男性が話しながらふと見せる不自然なしぐさから、すぐに相手のウソを見抜いてしまうのです。
　さらに日本で行ったウソについてのある調査でも、女性は相手のウソを見抜く自信があり、なおかつ自分のウソが相手にバレていない自信もあることが判明しました。
「お、女って怖い」……そんな男性の声が聞こえてきそうです。
　

好きな人は、じっとみる？

ところで、アイコンタクトに関しては、もうひとつ男女で面白い心理の違いがあります。
 

女性からじっとみられると、男性は相手から好意を持たれていると思いますが、女性はとくに好意をもたない相手でもじっとみることがあるということ。 好きでもないのに、相手をじっと見るのは、女性の本能的な親和欲求――つまり他人と一緒に活動をしたり、友好的な関係をつくりたいという欲求からくるもの だといわれています。
 

そして、女性の場合、むしろ気になる人の前では、逆に視線をそらす傾向があるといいます。
男性は「こいつ、俺に気があるんだ」「ダメだ、彼女は脈ナシだ」といった、とんだ勘違いをしないように、アイコンタクトの意味は男女によっても違うことを心得ておきましょう。