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暑さ疲れだ~というあなたにおくる、夏バテ対策法(1) 生活編

秋はまだ先なのに、暑さ疲れがたまってもはや「バテバテ」という人も多いのではないでしょうか? 夏バテを予防する生活のヒントをご紹介します。 
 

暑さと上手につきあうのが夏バテ乗り切りのコツ

夏の終わりから出やすい本格的な夏バテをこのままひきずっていると、秋になって急に涼しくなっても体調不良が続くのでご用心。夏バテに負けないからだをつくるには、「暑いから」と気持ちのおもむくままに過ごしていた生活を見直す必要があります。
 

夏の生活習慣、見直しポイント

  • ■冷房

    • エアコンで冷え冷えになった室内から、うだるような暑さの屋外へ、そして汗をかいたまま冷えた電車の中へ……急激な温度の変化でひんぱんに体温調整が必要になると自律神経が大きく乱れ、だるい、眠れないなどの不調があらわれてきます。

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      屋外と室温の温度差が大きいほど、自律神経に変調が生じて夏バテが起こりやすくなります。暑い日も、エアコンの温度設定は、外の気温マイナス5度以内を目安に。また、環境省では冷房時の設定温度の目安を28度に推奨しています。いずれにしても、酷暑の日もからだを冷やしすぎない温度設定が大事です。
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      自分で温度設定ができないオフィスやお店では、ひざ掛け、ソックス、腹巻などでからだの冷えすぎを防ぎましょう。
  • ■運動

    • 暑いと動くのもおっくうになって、休日は冷房の効いた家からでるのがめんどうになってしまいますね。また、通勤時も汗をかくのが嫌で、階段を敬遠してエスカレーターに乗ったり、いつもは歩く距離もバスに乗るなどして、夏は運動不足になりがちです。

       

    • 自律神経の活動を高めるためには、軽い運動を取り入れて血流を増やすことが大事です。朝夕の涼しい時間帯にウォーキングや軽い運動をして、運動不足を解消しましょう。出勤前や帰宅後は外には出たくないという人は、室内でスクワットやその場足踏みなどの運動を。運動不足による夏太り防止のためにも、こうした習慣ぜひ続けたいですね。

  • ■入浴

    • 夏はシャワー派が断然多いようですが、1日の疲れをとりリラックスして眠るには、ぬるめのお湯にゆったりつかることがおすすめです。疲れがとれるだけでなく副交感神経が活発になって、ぐっすり眠ることができます。また、冷房で冷えたからだをからだの中からあたためてくれます。
       

  • ■睡眠

    • 暑さで睡眠不足の人も多いでしょう。よく眠れなかったり、寝つきが悪くなって良質の睡眠がとれないと、いつまでも疲れがとれません。
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    • 寝つきをよくするためには、

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    • (1)エアコンを上手に使う(寝る前に寝室を冷やしたり、タイマーを上手に使う、一晩中エアコンを使いたい人は、28~29度の高め設定にするなど)

    • (2)涼しい寝具の工夫(寝ゴザを使うなど。また全身を冷やさなくても頭を冷やすと涼しく感じる)

    • (3)布団に入る3時間前は食べない

    • (4)ぬるめのお風呂にゆっくり入る

    • (5)朝起きたらまっさきにカーテンをあけて朝日を浴びる、などが効果的。

       

暑さのせいにして生活がゆるみがちな夏。ついやってしまいがちなダラダラ、グダグダな生活習慣をぜひ見直して、秋バテに突入する前に、元気を回復してください。

 

元気回復のためには、効率よくエネルギーをとって活性酸素からからだを守ることがとても大事なポイントになります。『疲労回復のカギは「食」にあり』もご覧ください。

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。