冬から春へ。ゆらぐ季節に増える“春の頭痛”とのつき合い方
冬から春へと季節が移り変わるこの頃、「なんとなく頭が重い」「ズキズキする」など、いつもより頭痛を感じる人が増えるといわれています。
心がほぐれる季節である一方で、春は体にも心にも負担がかかりやすい時期。
今回は、そんな“春の頭痛”についてのお話です。
春に頭痛が増えるのはなぜ?
春は、気候や体調、身の回りのことなど、いくつもの変化が一度に押し寄せる季節です。
• 寒暖差が大きい日が続くこと
気温のアップダウンに体がついていけず、自律神経が疲れやすくなります。
その結果、血管の調整が乱れ、頭痛につながることがあります。
• 気圧がよく変わること
高気圧と低気圧が入れ替わる春は、片頭痛が起こりやすい時期でもあります。
• 今までとは違う生活が始まること
引っ越しや仕事の変化など、環境の変化は楽しさと同時にストレスにも。
慣れない生活リズムや睡眠不足が頭痛を招くことがあります。
• 花粉症の季節であること
鼻づまりや目のかゆみが続くと、睡眠の質が落ちたり、頭が重く感じたりすることも。花粉症は片頭痛・緊張型頭痛のどちらにも影響することがあります。
自分の頭痛タイプを知ると、ケアが楽に
春の季節の変動にともなって起こりやすいといわれるのは、片頭痛と緊張型頭痛だといわれています。
【片頭痛】
片側がズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴です。
両側が痛む場合や吐き気を伴うこともあるといいます。
片頭痛は女性に多く、30~40歳代にピークがあるといわれています。春は気圧や寒暖差の影響で、発作が起きやすくなる季節だといわれています。
ケアのポイント/痛む部分を冷やし、暗く静かな場所でゆっくり休むことが大切です。体を温める行為は悪化につながることがあるため控えめに。
【緊張型頭痛】
首や肩のこり、長時間の同じ姿勢、ストレスなどが原因で起こる頭痛で、後頭部から首にかけて、ぎゅっと締めつけられるような重い痛みが続くといいます。
ケアのポイント/温めて血流をよくすることが効果的。蒸しタオルや入浴、軽いストレッチで筋肉をほぐしましょう。
春に意識したい“共通のケア”
片頭痛・緊張型頭痛のどちらにも役立つ、春ならではのセルフケアがあります。
• 生活リズムを整える
寝不足も寝過ぎも頭痛のもと。起きる時間・寝る時間をそろえるだけで、体がぐっと楽になります。
• お天気アプリで気圧の変化をチェックする
お天気アプリを活用しましょう。とくに片頭痛の場合、気圧が下がる前にその日の予定に余裕を持たせたり、早めに休んだりすることで、つらさを防ぎやすくなります。
• 寒暖差から体を守る
カーディガンやストールなど上から羽織れるものを持ち歩き、首・手首・足首を冷やさないようにしましょう。
• こまめに休憩する
デスクワークやスマホの利用時間が続くと、首や肩が固まりやすくなります。1時間に1度ストレッチなどで軽く体を動かすだけでも違います。
• 水分をしっかりとる
脱水は片頭痛の大きな誘因に。こまめな水分補給を心がけましょう。
• 花粉症を放置しない
鼻づまりは睡眠の質を下げ、頭痛を悪化させることがあります。早めのケアを。
• ストレスをためない工夫を
深呼吸や散歩、朝の光を浴びる習慣は、自律神経をやさしく整えてくれます。
つらいときは、がまんせず専門医に相談を
慢性的な頭痛があっても、医療機関を受診したことがないという人が少なくありません。
最近は予防薬など治療の選択肢も増えているといいます。脳神経内科や頭痛専門外来では、生活のアドバイスも含めて相談できるので、痛みをがまんせず受診することをおすすめします。
また受診の際には「頭痛ダイアリー」が役立ちます。
痛みのタイミングや状況を記録しておくと、医師に症状を伝えやすく、診断もスムーズになるといわれています。
日本頭痛学会のホームページからダウンロードできるので活用してください。
季節の変わり目は、心身への負担がかかるもの。上記の対策の中からできることを1つずつ取り入れながら、春の日々を心地よく過ごしていきましょう。
<参考>
※『ウィメンズメディカ』(小学館)
※「片頭痛防ぐ内服薬登場」(東京新聞2026・1・27)
※「頭痛について知る」(一般社団法人 日本頭痛学会)
※「頭痛On-Line」(沢井製薬株式会社)
※「頭痛の悩み.jp」(大塚製薬株式会社)
※「春に荒天もたらす「爆弾低気圧」とは? 暴風雨・気温差や気圧差による頭痛などの体調不良にも注意」(tenki.JP/日本気象協会)



