
夏は目の日焼けにもご用心!
8月は1年のなかでも紫外線量がもっとも強くなるとき。
お肌だけではなく、目の紫外線対策も必須です!
目も日焼けする?
紫外線が肌老化を引き起こすように、目から入る紫外線も目の老化につながることをご存知でしょうか?
長時間、目が紫外線にさらされていると、角膜(眼球の最も外側にある透明な膜で、黒目と呼ばれる部分)がダメージを受けて目の炎症状態が引き起こされます。
これがいわゆる「目の日焼け」といわれるものです。
目の日焼けが起こると、目がゴロゴロしたり、まぶしさを感じたり、涙が出たり。なかには激しい痛みが出てくることもあるそうです。
急性の場合は、時間の経過とともに治るそうですが、繰り返し強い紫外線を浴びていると、慢性的な障害となってさまざまな眼の病気を引き起こすといわれています。
また、紫外線は目の老化を早め、老眼や白内障などの発症にも密接な関係があることがわかってきたそうです。
目から入る紫外線でシミ・ソバカスが
目から入る紫外線は目にダメージを与え、目の老化を促進させますが、それだけではありません。
実は肌が直接紫外線を浴びなくても、目から入る紫外線がお肌のシミやソバカスにつながることが知られています。
目の角膜が紫外線を吸収すると、脳が紫外線が体に入ってきたことを感知して肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されるそうです。
このときメラニン色素が過剰につくられると皮膚に沈着して、シミやソバカスの原因になるといわれています。
日焼け止めをしっかり塗って肌をガードしていたのに、気が付くとシミやソバカスが出ていたというときは、もしかしたら目の日焼けが原因だったのかもしれません。
目が日焼けしやすい人とは
ところで、目が日焼けをしやすい人の特徴があるそうです。
その1つがドライアイの人だといわれています。
涙は目の角膜を覆って目の乾燥を防ぐとともに、外界の刺激から目を保護しています。
ところがドライアイで涙の量が少ない人は、目を守る力が弱まるために紫外線によるダメージを受けやすい状態になるといわれています。
ほかにも、黒目の色が薄い人は、虹彩(こうさい)に含まれるメラニン色素が少ないため紫外線を通しやすく、目の日焼けの影響を受けやすいようです。
紫外線カットサングラスの選び方
目から入る紫外線は、脳疲労や体の疲労を引き起こすことも知られています。
お肌の紫外線対策だけでなく、目の紫外線対策もしっかりと行いましょう。
目の紫外線対策として有効なのがUVカット機能付きの眼鏡やサングラス。そのとき押さえておきたいのがUVカット率とUV透過率です。
UVカット率は数値が大きいほど紫外線を通しません。
一方、UV透過率とはレンズを透過する光の割合をさします。
数値が低いほど光を通さないそうです。例えばUV透過率1%のサングラスは、99%の紫外線はカットしますということになります。
また最近は「UV400」という表記されているものもあります。これは紫外線の防御率を示すものです。
例えば「UV400」と表記された眼鏡なら、いちばん波長の長いUV-A (波長400~315ナノメートル)を防御できるので、UV-B(波長315~280ナノメートル)も防ぐことができるそうです。
レンズは大きめで色の薄いものを
そのほかレンズカラーはレンズの色が濃いものを選んでしまうと瞳孔がひらいてしまい、より光を吸収しやすくなってしまうといわれています。そのため、色の薄いレンズを選ぶとよいとされています。
また骨格に合ったある程度大きめのレンズがよいそうです。
サングラスと帽子、日傘などを組み合わせて、しっかりと紫外線対策をしましょう。
ドライアイ対策も忘れずに
なお、ドライアイの人は、ドライアイの改善も大切なポイント。
エアコンの風が直接目にあたらないように気をつけて、スマホやパソコンを見るときは、意識的にまばたきを増やしましょう。
また、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けず、適度に休憩をとることも大切です。
目の渇きが気になる人は、眼科を受診してドライアイの治療を受けるなど、涙の量を増やして、降り注ぐ強い紫外線から目を守りましょう。
<参考>
※「目の日焼けが原因の目の病気は? 目の日焼けの対処法・予防法」(大正健康ナビ 大正製薬ホールディングス株式会社)
※「目の紫外線対策」(一般社団法人 大阪医師会)
※「『目の日焼け』濃いサングラスで安心する人の盲点」(東洋経済オンライン 東洋経済新報社)
※「目の日焼けとは?症状・原因・対策・予防・おすすめメガネ・サングラスまで徹底解説」(株式会社メガネトップ〔眼鏡市場〕)
※「目の日焼けの仕組みと対処方法とは?紫外線から目を守る5つの予防と対策法」(愛眼株式会社〔メガネの愛眼〕)