
冬に増える乾燥フケはなぜ起こる?
気温も湿度も下がるこの時期は、お肌の乾燥とともに、頭皮も乾燥してフケやかゆみに悩まされる人も多いのではないでしょうか?
今回は冬に激増する頭皮の乾燥トラブルのお話です。
●フケが急に増えてくるときは要注意
パラパラと肩に落ちるフケは、どことなく不潔に見えて、いい印象を与えません。
けれどもフケは角質と皮脂が頭皮からはがれる自然な現象。誰にでも発生するものだそうです。
でも冬になって急にフケが気になるようになったときには、頭皮の乾燥が原因なのかもしれません。
そもそもフケは2種類あります。
一つは「脂性フケ」と呼ばれるもの。不十分な洗髪やホルモンバランスの乱れから頭皮の皮脂分泌が過剰になることで出やすくなるもので、ベトベトしていて髪の根元に付着しているのが特徴です。
●冬に増えてくる「乾燥フケ」
もう一つは「乾燥フケ」でパラパラとした白っぽい粉のようなフケがでてきます。冬に増えてくるのが、この乾燥フケ。
冬はお肌と同様に頭皮も乾燥して、頭皮を守っている皮脂が少なくなることで、乾燥フケが発生しやすくなるといいます。
また冬は髪が乾きにくいため、長時間ドライヤーを使うことも頭皮を乾燥させる一因になるようです。
ふだんからお肌の乾燥対策をしっかり行っている人でも、頭皮の乾燥に関しては無頓着になりがちですが、頭皮と顔の皮膚はつながっていることを忘れてはいけません。
冬はお肌と同様に頭皮の保湿対策も必要です。
●まずはシャンプーの見直しを
フケが増えてしまう原因にシャンプーのしすぎがあるといいます。
洗浄力の強いシャンプーで夏と同じように毎日洗っていると、皮脂のとり過ぎで頭皮の乾燥が進むので気をつけて。
乾燥フケが気になるときはシャンプーの回数を調節したり、洗浄力がマイルドなシャンプーに変えてみるとよいかもしれません。
また、シャンプー剤を指定量よりも大量に使っていたり、シャンプー剤を泡立てずに直接頭皮につけて洗っていると、頭皮を守ってくれる皮脂を落としすぎてしまうようです。
髪の長さにもよりますがショートからボブの場合は1プッシュでよいといわれています。
●お湯の温度にも気をつけて
最初にぬるま湯で十分に予洗いをすると、シャンプーの泡立ちがよくなりシャンプー剤の使い過ぎが防げるそうなので、試してみてください。
なお、シャンプーするときはお湯の温度も大事なポイントになります。
熱すぎるお湯は皮脂を多く取ってしまうので注意を。
冬でも38度~39度くらいが適温だといわれています。
●頭皮の血行をよくしよう
寒い季節は、頭皮の血行も悪くなります。頭皮の血行が悪くなると必要な水分も不足して頭皮の乾燥が進みます。
入浴後はしっかりタオルドライをして水気をふき取ったあと、手早くドライヤーで乾かすようにしましょう。
また、頭皮マッサージで頭皮の血行をよくすることもおすすめです。
ただし、頭皮はやわらかいので爪を立てないように気をつけて。
指の腹を使って頭皮をゆするように行うとよいそうです。
●生活の乱れにも注意を
頭皮のターンオーバーを整えるためには、生活習慣の見直しも大切なポイントだそうです。
暴飲暴食を避けて、栄養バランスの取れた食事をしっかりとることを心がけましょう。
またストレスや睡眠不足も頭皮の血行を妨げるそうです。心当たりのある人は毎日の生活を見直してみましょう。
フケが多いとそれだけで残念な印象を持たれてしまいます。
まずはしっかり頭皮の乾燥対策をして、気になるフケから卒業を。
セルフケアを行ってもフケが気になる場合は、皮膚の炎症などの可能性を考えて皮膚科の医師に相談してみましょう。
<参考>
※『ウィメンズ・メディカ』(小学館)
※「スキンケア講座」(持田ヘルスケア株式会社【持田製薬グループ】)
※「フケの正しい知識」(ロート製薬株式会社)