上手に使い分けたいデンタルリンスと洗口液
日本人の3人に1人は、口臭を気にしているという調査もあるようです。
そんな中、注目されているのが液体のオーラルケア商品です。
コロナ禍、使用者が増えた液体タイプのオーラルケア製品
新型コロナウイルス感染症が流行する以前の生活と比べて、オーラルケア意識に変化があったと回答した人は、実に6割にも上るようです。
オーラルケア製品などのサンスターグループが全国の男女1,000名を対象に実施した「新型コロナウイルスの流行による生活習慣の変化に関する調査」によるものです。
その中でもっとも多かった回答は、「マスクをすることで自分の口臭が気になるようになった」次いで「口の中の衛生状態が気になるようになった」という回答でした。
また、新たなオーラルケア習慣をスタートした人は34%で、その中で最も多い回答が「洗口液・デンタルリンスを使用し始めた(32%)」人でした。
マスク生活が続く中で、お口の健康を見直す人が増えて、洗口液・デンタルリンスの使用など、オーラルケアに対する意識が高まっているようです。
洗口液・デンタルリンスはどう違う?
ドラッグストアに行くと、洗口液やデンタルリンスもさまざまな種類が揃っていています。
ところで、みなさんは洗口液とデンタルリンスの違いをご存じでしょうか?
どちらも液体のオーラルケア製品なので、同じもののように思っている人が意外と多いようです。けれども、実は使い方がまったく異なるものだといいます。
日本歯磨工業会のホームページによると、洗口液は歯ブラシを使わずに、適量口に含んですすぐことによって、主に口臭の防止や口の中の浄化をするものだそうです。
外出先などで、口のネバネバや臭いなどが気になるときに、手軽にすっきり口の中を清潔にすることができて、便利ですね。
一方、デンタルリンスは液体歯磨のこと。適量を口に含む、または適量を口に含んで吐き出した後に、ていねいにブラッシングすることで、口臭や、虫歯の予防、歯周病などの予防効果を得ることができるといいます。
洗口液のように口に含んでぶくぶくとすすぐだけでは、しっかりした効果が得られないようですので、気をつけたいものですね。
自分に合った選び方を
使い方は違っていても、洗口液とデンタルリンスは、どちらもボトルに入っているので見分けがつきにくいと感じている人も多いかもしれません。
商品の成分表示の近くに「洗口液」「デンタルリンス(液体歯磨き)」のいずれかが明記されています。確認してみましょう。
なお、洗口液もデンタルリンスもアルコール含有タイプとノンアルコールタイプがあります。
アルコールタイプのものは、口の粘膜が過敏だったり口内の乾燥が気になる人には向かない場合もあるそうです。
気になる人は、かかりつけの歯医者さんに相談して使うのがよいかもしれませんね。
<参考>
※「歯みがきQ&A」(JDMA日本歯磨工業会)
※「新型コロナウイルス感染症の流行による生活習慣の変化に関する調査」(サンスターグループ)