プラスコラム
PLUS COLUMN

冬こそ縮こまらないで、正しい姿勢で!

本格的な寒さが到来。北風に身をすくめていると、ついつい猫背になりがちです。 見た目が悪いだけでなく、姿勢の悪さから肩こりや腰痛を引き起こす人も。

今回は、姿勢のお話です。

 

きれいな姿勢を保てている?

 男性でも女性でも姿勢がきれいな人は、若々しく軽やかなイメージがあって、それだけで好感度がアップしますよね。

でも、現実にはなかなか美しい姿勢を保つことがむずかしくて、気がつくと猫背になっているという人も多いのではないでしょうか。

 猫背は悪い姿勢の代名詞にもなっていますが、実は悪い姿勢は猫背だけではありません。

猫背にならないように、腰をそらす姿勢をとる人も腰への負担が大きくなってしまうそうです。

あなたの姿勢は大丈夫でしょうか。

まずは、壁を背にしてまっすぐ立って、かかとと背中を壁につけてみてください。そのとき、頭、肩甲骨、お尻、ふくらはぎ、かかとが壁についているのが正しい姿勢。

どこか1箇所でも壁につかない場所がある人は姿勢が悪い証拠だといいます。

姿勢が気になる人はチェックしてみましょう。

 

姿勢の悪さが不調を招く

 

正しい姿勢がとれていないと、体にさまざまな不調が現れるといわれています。肩こりがひどくなったり、腰に負担がかかって腰痛になったり。また椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症になるリスクも高まるといいます。

整形外科領域のトラブルや病気だけではありません。

猫背で前かがみの姿勢になると、内臓が圧迫されるために、逆流性食道炎や便秘などの原因の一つになったり、呼吸も浅くなるそうです。

 

気づいたときに、崩れた姿勢のリセットを!

人それぞれ立ち方や座り方のクセがあるので、クセを治すのはなかなかむずかしいものです。

でも、まずは気づいたときに肩甲骨周辺を動かして肩甲骨の筋肉を緩めたり、座るときは骨盤が前や後ろに倒れていないか骨盤の位置を意識することから始めてみるとよいかもしれません。

前かがみでスマートフォンを見たり、座ると必ず足を組んでしまうといったクセも直したいもの。

スマートフォンを見るときには、画面を目線の高さに合わせたり、無意識に足を組んでいたら、一度立ち上がって姿勢をリセットすることをおすすめします。

 

<参考>

※「姿勢を正しくして快適生活!」(『きょうの健康』2021年10月号 NHK出版)

※「猫背を治したい人必見! 2分でできる正しい姿勢の作り方(ビフィックスマガジン 江崎グリコ株式会社)

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。