プラスコラム
PLUS COLUMN

唇が荒れやすい人は意外な癖や生活環境が原因であることも

これからの季節、お肌の乾燥とともに気になるのが唇の荒れ。

とくにコロナ禍では、マスク着用のせいで、これまで以上に唇の荒れが気になる人も多いようです。

ガサガサ唇にならないためには、どんな点に気をつければよいのでしょうか?

 

そもそも唇は乾燥しやすい構造

 唇は皮膚とは違って汗腺や皮脂膜がないために、もともと水分保湿力が弱く、荒れやすい部分だといわれています。

加えてさまざまな食べ物による刺激や口紅、練り歯磨き、マスクなど、唇は物理的な刺激も多く受けます。

さらに冬は冷たい空気と乾燥も加わって、唇がガサガサしたり、皮膚がめくれあがってヒリヒリするなど、顔の中でもトラブルが起こりやすいパーツだといえます。

 

ガサガサ唇は意外とみられている

 少し前になりますが、ある化粧品会社が行った「唇の荒れに対する調査」によると、「唇の乾燥、荒れやひびわれ」をそのままにしている女性は「疲れていると思う」「忙しそうだと思う」「幸薄そうだと思う」など、8割の男性が女性の印象が変わると答えていました。

男性たちは意外とシビアな眼で女性を見ているようです。

 

唇荒れを招くこんな癖はありませんか?

 唇の荒れ対策には、リップクリームでしっかりケアしてあげることが大事ですが、しょっちゅう唇が荒れやすいという人は、意外な癖や生活習慣があることが多いと専門家はいいます。

 たとえば、要注意なのが唇をなめたり、噛んだり、唇を内側に巻き込んだりする癖。

ついついやってしまいがちな癖ですが、唇表面の脂分が取れてしまったり、唾液が乾くときに唇の潤いも一緒に奪ってさらに乾燥がひどくなってしまうそうです。

 

食べ物や生活環境にも注意

 そのほかにも、ポテトチップスのような塩辛いもの、辛みや酸味の強いものなどを食べることも、唇の荒れをよけいにひどくしてしまうといいます。

 また暖房による乾燥など、環境も唇荒れの要因になりますが、女性ホルモンのバランスが変化したときやストレスがあるときなども唇の荒れがひどくなることもあるそうです。

 唇の荒れが気になるときは、癖や生活を見直してみるのもよいかもしれません。また食事や栄養バランスをしっかりとって、睡眠を十分とることも大事なポイントだと言われています。

 なにかと老け顔に見られがちな唇の荒れ。マスク必須のコロナ禍だからこそ、よりいっそう気をつけて、つややかな唇を保ちたいものですね。

 

<参考>

※女性の「唇荒れの放置」に関する調査 (資生堂薬品株式会社プレスリリース)

※「唇ケア 症状に合わせて」(東京新聞 2019年11月12日)

※「化粧品用語集」(日本化粧品技術社会)

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。