プラスコラム
PLUS COLUMN

マスク越しに「ボソボソ」話していませんか?

外出自粛生活が続いて、人と話す機会が減った昨今。

マスク越しに話すと、聞き返されるようになったと感じる人も多いのではないでしょうか?

マスク越しの会話で、気を付けたいポイントをまとめてみました。

 

難しい、マスク越しのコミュニケーション

 自分ではちゃんとしゃべっているつもりなのに、相手から「え?」と聞き返されると、なんだかがっかりしてしまいますね。

 マスクで口元が覆われると、声がこもって普段以上に聞き取りにくくなってしまいます。

また、マスク越しでは表情がわかりづらく、それがいっそうコミュニケーションを難しくしているようなのです。

 

ボソボソとしゃべる人の印象って?

 ボソボソとしゃべっていると、自信がなさそうに見えるといいます。

仕事で好印象を与えるためにも、ここはしっかり通る声でしゃべってみたいものですね。

 でも、大声でしゃべればよいというものではないようです。

 

好印象を与えるしゃべり方のポイント

 相手に聞きやすくしゃべるためには、以下のポイントを押さえるとよいといわれています。

(1)1音1音ていねいに発音する

 マスク越しの会話はそれでなくても聞き取りにくいのですが、聞きづらくなる原因の1つは、早口でしゃべることにあるようです。

とくに、緊張しているときや興奮しているときは、人は早口になりがちです。

1音1音をできるだけ丁寧に発音することを心がけましょう。

 

(2)母音をはっきり発音する

 母音をはっきり発音できていないと、モゴモゴと聞きとりにくいしゃべり方になってしまうようです。

「あいうえお」5つの母音をはっきり発音できると、滑舌が良くなり、明るくはっきりと聞こえやすくなるといわれています。

 

(3)腹式呼吸で声を出す

 安定した声をだすには腹式呼吸でしゃべるのがいちばんだといわれています。

 アナウンサーや舞台俳優、声優などは、まず腹式呼吸を勉強し身に着けているようです。

 息を吸うときに腹をふくらませ、吐くときにへこませる腹式呼吸を練習しましょう。

できるようになったら、お腹から声を出すようにするといいといいます。

 腹式呼吸で声を出せるようになると、カラオケでも声が出るようになるそうですよ。

 

(4)音読でトレーニング

 コロナによる自粛生活に入ってから、人とあまりしゃべらない、思い切り笑わないといった生活をしていませんか?

 無表情でしゃべらない生活が続いていると、口輪筋が衰え、滑舌が悪くなるばかりか、ほうれい線や二重あごなどもひどくなってしまうといいます。

 そんなときは、音読をするといいそうです。毎日、新聞記事やWEBニュースなど、1つだけでも音読してみてはいかがでしょうか。

 

マスク越しでも印象UP

 ただ、漫然としゃべるのをやめるだけでも、ずいぶんと効果があるようです。

 また、一語一語はっきり発音できると、表情も自然と明るくなるようです。

 マスク越しの会話でも好印象を与えられるように、今日からしゃべることを意識してみませんか?

 

<参考>

*「腹式呼吸で『通る声』」(東京新聞2020/9/2)

*「マスク生活“聞こえにくい対策”新商品も」(日テレ NEWS24 2021/3/29)

 

 

 

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。