【New】食べ過ぎや運動不足、ダイエットでも!? 気をつけたい「脂肪肝」
健康診断の血液検査で、「脂肪肝の疑いあり」と指摘されて、そのままにしていませんか?
放っておくと、肝臓機能が悪化したり、肝硬変などの深刻な病気を招いてしまうことも。
今回は早い時期からの対策が大切な脂肪肝のお話です。
お酒を飲まない人も要注意
脂肪肝とは、肝臓の中に脂肪が過剰にたまった状態。
脂肪肝というと、お酒をたくさん飲む男性の病気、といったイメージがあるようですが、実はお酒を飲まない人でも脂肪肝になる可能性があるそうです。
それが「非アルコール性脂肪肝」と呼ばれるもの。食べ過ぎや運動不足が原因で起こることが知られています。
お菓子や果物の取りすぎも要因の1つ
食事をたくさんとっていなくても、お菓子や果物をたくさんとっているという人は要注意。お菓子や果物には「糖質」が多く含まれており、糖質が肝臓で中性脂肪になるので、それがたまることで脂肪肝になってしまうそうなのです。
甘いもの、果物が好きで間食をよくとる人は、脂肪肝になりやすいことを知っておきましょう。
ダイエット中。やせ型なのに脂肪肝?
反対に、ダイエット中という人も脂肪肝に気を付けて。
極端なダイエットでタンパク質不足になると、中性脂肪を全身に送り出すことができなくなって、肝臓に脂肪がたまり脂肪肝になるそうです。
女性の場合はとくに「やせ型なのに脂肪肝」という人も少なくないそうです。
若い世代も油断は禁物
また、脂肪肝は、男性は30歳代ころから増えてくるのに対して、女性の場合は女性ホルモンのバランスが変化して太りやすくなる更年期以降から増えてくるといわれています。
しかし、近年は女性の飲酒量が増えています。比較的若い世代の女性でもお酒を飲む人は注意しましょう。
女性は脂肪肝とは無関係、といった思い込みは禁物です。
生活習慣の見直しが大事
肝臓の病気は、自覚症状を感じることがほとんどないために「沈黙の臓器」といわれれています。
健康診断の血液検査で肝機能の数値が高めで「脂肪肝の疑いあり」と指摘されている人は、放っておかずに今すぐ食事と生活習慣の見直しを。
深刻な病気に進んでしまう前に脂肪肝を改善し、働きものの肝臓をいたわってあげたいものですね。
<参考資料>
*「脂肪肝は生活習慣病です」(栄養と料理 2020年1月号 女性栄養大学出版部」)
*「肝臓病の病気」(NHK『きょうの健康』2019年11月号 NHK出版)