
喫煙者は特に注意。老け顔と骨粗鬆症の気になる関係。
骨粗鬆症というと、高齢者の骨折を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、骨量の減少は、顔のしわやたるみにも関係しているといわれています。
40代からはとくに注意したい骨粗鬆症。
見た目年齢を若くするには、骨年齢にも注意が必要なようです。
40代から気をつけたい骨粗鬆症
骨がもろくスカスカになってしまう骨粗鬆症。
女性は、40代ころから女性ホルモンの低下とともに骨密度が減り始め、閉経後は坂を転げ落ちるように急激に骨密度が減少することが知れられています。
高齢者にとって骨粗しょう症が怖いのは、家の中でつまずいて転ぶなど、ささいなことから骨折をしてしまうことにより、要介護状態や寝たきりになってしまうことです。
加齢とともに身長が縮み、背中が曲がっていくのも骨粗鬆症によるものだといいます。
顔の骨の減少で老け顔が加速?
骨の減少は身体だけではありません。
実は、顔の土台といわれる顔面骨も減少していってしまうそうなのです。
顔面骨が減少して顔やせが進んでも、顔の皮膚の面積は変わりません。
その結果、しわができたり、皮膚がたるんでほうれい線が深く刻まれていったり。
また目の周りの骨もやせていくために、眼が落ちくぼんできたりするといいます。
よく見た目年齢が若い人ほど長生きするといわれますが、見た目年齢が若いのは健康の証であるのかもしれません。
喫煙者は骨粗鬆症のリスク大
いったん骨粗鬆症になってしまうと、もとに戻すことができないそうです。
だから、今のうちからの骨粗鬆症対策が大事です。
骨粗しょう症のリスク因子は、運動不足やアルコールの過剰摂取、カルシウムやビタミンD、ビタミンKの不足、ダイエットなどが挙げられていますが、喫煙もリスク要因だといわれています。
しかも喫煙者の骨折のリスクは、タバコを吸わない人のなんと2倍近くにも。
タバコを吸うこと自体が骨粗鬆症の大きなリスク要因になっているようです。
女性は誰でも閉経と共に骨粗鬆症のリスクが高まっていきます。
リスク要因を一つでも減らすためにも禁煙をして、体と骨の健康を保ち、同時に見た目年齢も若々しくしていきたいものですね。
<参考資料>
*『更年期障害 これで安心』(小学館 堀口雅子監修)
*『栄養と料理』(女子栄養大学出版部 2020年4月号)