
同じ歩くなら「早歩き」で若々しく健康的に
最近、運動不足で歩くとすぐに疲れると感じることはありませんか。
疲れるからと歩かないと、さらに筋肉が衰えて疲れるという悪循環に。
歩く速度をちょっと上げてみませんか?
歩き方で「見た目年齢」が左右される
仕事の帰り道。気づくと足をひきずるようにペタペタ、トボトボと歩いているということありませんか?
歩き方は結構見た目年齢に大きく影響するといわれています。
実際、メイクやファッションがキマっていても、歩き方が悪いとそれだけで10歳は老けて見られてしまうことも。
反対にお年を召している人でも、スタスタサッサと歩いていると、かっこよく見えますよね。
健康にもさまざまな影響が
歩く速度が低下する原因は、実は加齢による姿勢の変化と、下肢の筋肉の衰えだといわれています。
見た目をいくら若々しく着飾っていても、速度の遅い人は、知らず知らずのうちに体の衰え年齢が表面に出ているというわけです。
見た目だけではありません。
歩く速度は、健康にも大きく影響していることが知られています。
たとえば歩く速度が遅い人ほど、心疾患の死亡率が上がるというデータもあります。
また、複数の研究から早歩きは健康寿命を伸ばすことにも役立つことがわかっているそうです。
たとえば、65歳以上を対象に行われた群馬県中之条町の疫学研究では、1日8,000歩を歩くうち、20分間を早歩きにすることで、生活習慣病や骨粗鬆症、認知症やうつ病などの予防につながると報告されています。
早歩きは気持ちも上げてくれる
同じ距離を歩くのなら、見た目格好よく、健康にもよい早歩きをしてみませんか?
さらに、早歩きをすることで、気持ちを前向きにしてくれるセロトニンホルモンの分泌も促されるそうですよ。
仕事で嫌なことがあったときなどは、早歩きをしてうつうつ気分を吹き飛ばしたいものですね。
といっても、早歩きで移動し続けるというのはけっこう大変なこと。
そこで、おすすめしたいのが、3分速く歩いたら、次の3分はゆっくり歩くというインターバル速歩です。
インターバル速歩は、暑さに強い体づくりにも役立つといわれていますから、夏本番前の今から意識してはじめてみませんか?
<参考>
*「きょうの健康」通巻377号(NHK出版)
*「歩き方で人生が変わる」(長尾和宏著 山と渓谷社刊)