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【New】脳には「良い油」が必要だった!

油は「健康に悪いもの」だと思っていませんか?

けれども、近年の研究で必ずしも油は避けるべきものではない、

積極的にとるべき油と避けたほうがいい油があることがわかってきたそうです。

 

油は脳の健康にも大事だった

油をとると、太るしコレステロールも高くなる。

だから油は極力とらないようにしている、という人も多いのではないでしょうか?

実は、油(脂質)は三大栄養素の1つで、人間の体を正常に保つために必要なもの。体内のすべての細胞膜の原料になっているそうです。

特にある種の油を摂取することは、脳の健康に大事だといわれています。

 

脳の6割程度が脂質だった

脳の組織は、水分を除くとなんと60~65%が脂質(脂肪酸)で出来ていることが解明されているそうです。

人体の中でも脳はもっとも脂質が多いとか。

おなか回りの脂肪は少しでも減らしたくなりますが、脳にとって脂質は重要な栄養素だったのですね。

 

油の種類を表す「オメガ」とは

でもひと口に脂質といっても、私たちの周りにはさまざまな油があります。

最近は「オメガ6系」「オメガ3系」などという言葉がよく使われるようになりました。オメガとは油を構成する脂肪酸の種類(系列)なのだそうです。

 

オメガ3とオメガ6

いくつかの脂肪酸がある中で、体内で合成されず食事で摂取しなければならない必須脂肪酸には、オメガ3とオメガ6があって「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれるそうです。

ちなみにオメガ3系は、青背魚に含まれる魚油、えごま油、亜麻仁油などで、オメガ6系はサラダ油、大豆油、コーン油、綿実油などがそれにあたるそうです。

 

オメガ6はとり過ぎ傾向に

どちらも大事な脂肪酸でバランスよくとることが必要なのだそうですが、青背魚やえごま油などオメガ3系の油はなかなか毎日とりにくい油でもあります。

読者のみなさんのなかには、オメガ3には、とんと縁がないという人もいるかもしれません。

一方、オメガ6系の油は揚げ物などにもよく使われますし、マーガリンやマヨネーズ、スナック菓子、ケーキなども脂肪酸の多い食品。

こちらはなじみのある食品ばかり。

現代人はオメガ6を過剰摂取しがちだといわれるのもうなづけます。

オメガ3とオメガ6の割合は、1対2~4が理想的だといわれていますが、外食が多かったりお菓子好きの人は1対10の割合くらいでオメガ6をとり過ぎでいることがあるそうですよ。

 

脳の健康維持に必要なオメガ3

オメガ6をとり過ぎると、動脈硬化やアトピーなどになりやすいといわれていますが、脳の働きが低下するなど、脳の健康にも影響が及んでくるようです。

反対に、オメガ3系の中でも青背魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血液をサラサラにしてくれるほか、脳を元気にさせるBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質を増やし、活性化させるとことが知られているそうですから、脳の健康のためにも魚油は積極的にとりたいものですね。

 

簡単・便利な魚缶がおすすめ

外食が多い人、食事はスーパーやコンビニの弁当、総菜ですますことが多い人、スナック菓子が好きな人などは、知らず知らずオメガ6をとりすぎている傾向があるので、ご用心。

揚げ物大好きという人も、できるだけ意識してオメガ3系の食品をとりたいものですね。

手っ取り早くとれるのが青背魚ですが、魚は調理するのが面倒くさいという人も。そこで、おすすめしたいのは魚の缶詰。

缶詰なら長期保存ができるから、安売りのときに買いだめしておくのはいかがでしょう。そのまま食べてもよし、炊き込みご飯や煮込み料理にしてもよし。「魚缶レシピ」で検索すると、いろいろレシピが出ていますので、試してみてください。

 

<参考資料>

*「油で変わる脳の健康」(東京新聞/2018.11.11)
*「心の病を治す 食事・運動・睡眠の整え方」(翔泳社 功刀浩著)

 

<参考URL>

*「脂質による健康影響」(農林水産省)

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/fat_eikyou.html

 

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。