プラスコラム
PLUS COLUMN

梅雨どき大活躍の防水スプレー。 でも、思わぬ吸引事故に気をつけて!

雨のダメージから靴やバッグを守ってくれる防水スプレー。

梅雨の季節は重宝しますよね。

でも使い方を間違えると、思いがけない事故を招くことがあるそうです。

 

防水スプレー使用中の事故

便利な防水スプレーですが、日本中毒情報センターによると、玄関や室内、自動車の車内など、換気の悪い場所で使用していると、防水スプレーを吸い込み、中毒を起こす事故が発生するそうです。

とくに換気の悪い場所で、雨具や靴、バッグなど一度にたくさん防水スプレーを使用するときは要注意。

スプレーから出た細かい粒子を大量に吸い込んでしまうことがあるからです。

 

防水スプレーは吸い込むと危険

防水スプレーで散布された微粒子を吸い込むと、息苦しくなったり、めまいがしたり、セキが出たり、呼吸困難や肺炎などを起こすことがあるそうです。

症状が重く入院するケースもあるそうなので十分な注意が必要だといいます。

とくに乳幼児やペットは体が小さいため、そばにいると影響を受けやすいと、東京都消費者総合センターは注意を喚起しています。

 

屋外でも油断は禁物

屋外での使用なら安全のように思えるかもしれませんが、防水スプレー使用中に風向きが変わって吸い込んでしまう事故も少なくないようです。

屋外で使用する場合も、必ずマスクを使用し風下にならないよう注意しながら使用することが必要のようです。

え、そんな注意が必要だったの?

と思った人もいるかもしれません。

でも実は商品には必ず使用上の注意が書いてあります。

小さい文字で読むのが面倒かもしれませんが、使用上の注意事項をしっかり読んで、安全に使いたいですね。

 

UVカットする衣料用コーティングスプレーにも注意が必要

ところで、吸い込み事故で注意したいのは防水スプレーだけでありません。

夏は、衣類用のUVカットスプレーでも同様の事故が起こりやすいといわれているので、これからの季節は気を付けて。

雨の日や暑い季節は、屋外に出るのが嫌で、エアコンの効いている室内で防水スプレーを使用しがちですが、不注意から思わぬ吸い込み事故を起こさないように注意しましょう!

 

 

<参考資料>

*「くらしの豆知識 2014」(武蔵野素消費者センター) 

 

<参考URL>

*「防水スプレーを使用中の事故」(日本中毒情報センター)

https://www.j-poison-ic.jp/general-public/accidents/waterproof-spray/

 

*「家庭用防水スプレーによる中毒事故に注意!!(東京都くらしWEB)

https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/160822.html

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。