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お正月はメタボの危機!? 塩分・糖質の過剰摂取にご用心!!

お正月は自宅やふるさとで、のんびりと家で過ごされる方も多いのではないでしょうか。

日ごろ食事を節制している人も「お正月くらいいいだろう」とつい気がゆるんで食べたり飲んだりしがちです。

気づいたらおなかまわりが1サイズ大きくなっていたという人も。

そんなことにならないためのおせち料理の上手な食べ方をご紹介します。

 

おせち料理は塩分・糖分が多い

お正月に欠かせないのがおせち料理。

正月は火を使う煮炊きをすることは避けるという風習から、おせち料理は、全体的に味が濃く、日持ちするようにつくられています。

たとえば、おせち料理に欠かせない黒豆や栗きんとんには、糖分がたっぷり。

昆布巻きや田づくり、数の子などは、かなりの塩分が含まれているようです。

 

気を緩めていると塩分過多・糖質過多に

おせち料理にお雑煮、締めは白いご飯とお漬物やなどと、何も気にしないで食べていれば、あっという間に塩分過多、糖質過多になってしまうのでご用心。

さらに、砂糖や塩、しょうゆ、みりんなどをたっぷり使って味付けを濃くしたものは、それだけカロリーも高くなるので、気がつけば2~3kg太っていた、などということも少なくありません。

 

食べ方を工夫しよう

3kg太るのは簡単なことですが、3kg痩せるためには大変な苦労をしなければなりません。

とはいえ、せっかくのお正月に、おせちも料理を食べないというのも寂しい話です。

そこで、おすすめしたいのが、以下の工夫と心がけです。

 

おせち料理は、まずは「なます」や「こんにゃく」から

「血糖値を急激に上げないために、ふだんは野菜から食べる」など食べる順番に気をつけている人も、お正月はつい気持ちのおもむくまま食べてしまいがちです。

おせち料理もふだんと同様、最初の一口は、なますやごぼう、こんにゃくの煮しめなど、野菜類、GI値の低いものから食べはじめて、急な血糖値の上昇を避けましょう。

歯ごたえのあるものをよく噛んでゆっくり食べると、満腹感が得られますから食べすぎも防げそうです。

 

栗きんとんなどの甘いものは後回しに

好きなおせちの「ばっかり食べ」にご用心。とくに黒豆、栗きんとん、だて巻きなど糖分たっぷりのものは、最後にデザート代わりに食べるとよさそうです。

 

調味料は控えめに

意外な塩分高めの食品に、かまぼこなどの練りものやハムなどの食肉加工品があります。

そのまま単体で食べてもそれなりの塩分を摂取することになりますが、かまぼこをワサビ醤油にたっぷりつけたり、ハムにマヨネーズをかけて食べたりしていませんか?  

調味料をつければ、それだけ食塩摂取量も多くなります。

調味料は控えめを心がけましょう。

 

お餅の食べすぎに注意

餅は、市販の切り餅2個で、だいたいご飯茶わん1杯分程度のカロリーになるといわれています。

ふだんは、ご飯を軽めにしている人も、 あんこ餅にしたり、きなこ餅にしたり納豆を絡めてみたりと、味付けが変わればどんどん食べてしまいがち。

おせち料理と同様に、食べ過ぎないように注意しましょう。

 

雑煮は具だけ食べて汁は飲み干さない

雑煮は、塩分摂取量に注意したいもの。つくるときは、減塩仕立てにして、できるだけ具沢山のお雑煮を心がけたいもの。

 また、汁は残したほうが減塩になります。

 

「こたつでみかん」は果糖のとりすぎに注意

こたつに入ってみかんを食べるとおいしいですよね。パクパク食べて気がつくとみかんの皮が山盛りになっていたなんていうことありませんか?

果物はヘルシーなイメージがありますが、果物に含まれる果糖は、摂りすぎると肥満のリスクがあるといわれています。

食べすぎに注意しましょう。

 

食べたら体を動かす

「食っちゃ寝」が楽しい正月ですが、運動不足にダラダラ食べが、肥満に直結します。

初詣に行ったり近所を散歩したり、初売りセールに行くなど、食べたら体を動かしましょう。

 

いかがでしたか。

ちょっとした工夫と心がけで、「正月メタボ」から脱却しましょう!

 

 

<参考文献>

*日本食品標準成分表2015年版(七訂)(文部科学省)

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。