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プラスコラム
PLUS COLUMN

メタボを放置すると起こるドミノ現象って?

「メタボリックドミノ」という言葉、最近、よく耳にしますね。

メタボとどんな関係があるんでしょう。

さらにドミノ倒しの先に何が待ち受けているんでしょう?

 

肥満も、昔「貫禄」、今「メタボ」

メタボリックシンドローム、通称メタボはすっかり生活に定着したようです。

「最近太ったんじゃない?」

「いや〜この通り、すっかりメタボさ……」

丸まると突き出たおなかをポンポンと軽くたたきながら、自虐的に、そしてちょっと気恥ずかしげに、それでいて深刻さはあまりなく話す中高年の男性……

よくあるシーンですよね。

ひと昔前なら太っていても「貫禄が出てきた」などと、さほど気にする風でもなく、ある意味、

肥満を肯定的にとらえていたものですが、何をおいても健康ファーストの今はそうはいきません。

 

健康に悪い生活習慣に体は蝕まれて……

肥満はメタボのはじまりということで、やれ運動しろだの、食べ過ぎはいかんだの、栄養がどうだの、酒はこうだのと、周囲のかまびすしさに耳を塞ぎたくなる人も。

でも、そんな心配ももっともです。

過食に偏食、運動不足、酒の飲み過ぎ、喫煙、睡眠不足といった健康によくない生活習慣を続けているうちに体は少しずつ蝕まれていくのですから。

糖尿病に高血圧、動脈硬化、脳卒中……気づいたときには重大な病気の領域に足を踏み入れていたということに。

 

メタボドミノのはじまりは「肥満」?

「メタボリックドミノ」という言葉は、そんなメタボが招く病気の数々が、まるでドミノの牌が倒れるように、連鎖的に起こっていく様子を表現したものです。

最初は肥満からはじまるといいます。

「太ったかな?」程度で気にすることもなく過ごすうちに内臓脂肪が蓄積され、高血圧、高血糖、脂質異常が見られ、メタボと診断されても、それまでの悪い生活習慣から抜け出せずいると……。

糖尿病、高血圧症、高脂血症とメタボのドミノ牌は次々に倒れていきます。

後戻りはしだいに困難になります。

さらに腎臓病、動脈硬化、心疾患、脳血管障害を引き起こし、腎臓透析、網膜症による失明、神経障害による下肢切断、心不全、認知症、脳卒中といった重篤な事態におちいり命を脅かすようになります。

 

ドミノが倒れる前の対策が大切

メタボという言葉は定着しましたが、その怖さはまだ理解されていないようです。

メタボリックドミノのはじまりのころはほとんど自覚症状がありません。

「大丈夫」と自分の健康を過信しがちです。

メタボリックドミノの牌がバタバタと倒れだす前に、悪いと思われる生活習慣を見直してみることが大切になります。

よくいわれることですが、メタボの予防と解消には食事と運動です。

とくにメタボリックドミノのはじまりは肥満だそうですから、気になる人は早めに対策をたてるのが賢明かも……。

 

<参考URL>

*「内臓脂肪型肥満は、ドミノ倒し的な病気へのリスクが……」(花王(株))

http://health-food-bev.kao.com/visceralfat/865/

 

*「メタボってなあに?」(八女市HP)

http://www.city.yame.fukuoka.jp/kenko/1/2/1457320374594.html

 

*「メタボリックシンドロームを標的とした対策が有効と考えられる3つの根拠」(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/05.html

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。