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男性がコロリとなびく、女性の理想のプロポーションって知ってる?

薄着の季節到来!夏本番を前に、ダイエットに励んでいる女子も多いことでしょう。ダイエットといえば、モデル体型を目標に「とにかくやせたい、やせればモテる」と信じてやまない女子も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。「やせればモテる」は本当なのでしょうか?

実は、男の目線からいえば、ギスギス、ガリガリの女性よりも、たとえちょっと太めであっても腰のくびれがしっかりある女性のほうがはるかにセクシーに見えるようです。

今回は、男性が理想とする女性のプロポーションのお話をしましょう。 

 

男性が魅力を感じる女性のプロポーション数値とは?

体型を考えるときに、大きなポイントとなるのがウエストサイズ。女性は「ウエストが細ければ細いほどいい」と思いがちですが、実はこれは大いなる誤解。

バランスが悪ければ、ウエストがいくら細くても男性は美しいとは感じません。大事なのは体のラインであるということが、各国のさまざまな研究からあきらかになっています。

有名なものに、アメリカの進化心理学者デヴェンドラ・シン博士による研究があります。シン博士は「女性の身体的魅力」について世界の16の文化圏を対象に長年にわたって調査してきましたが、そのた結果「どの国においても、男性がもっともセックスアピールを感じるのは“WHR(Waist to Hip Ratio=ウエストとヒップの比率)が0.7”の女性であった」と報告しています。

スリムな女性が好みだという男性も、反対にぽっちゃり女性が好きだという男性も反応は同じ。たとえば細めの女性でウエスト59cmならヒップは84 cm、太めの女性でウエスト70cmならヒップ100cm――ウェスト:ヒップ=7:10の体型をもつ女性がとくに人気が高かったそうなのです。

 

完全無欠の黄金比率

ちなみに、永遠のセックスシンボル・マリリンモンローは、ウエストとヒップの比率が7:10の黄金比率の持ち主だったそうです。また、イタリアの大女優ソフィア・ローレンもそのひとりだとか。

さらに、 ミロのヴィーナスは人体の理想のバランスとされる黄金比を完璧に所有していると言われていますが、腰のくびれも例外ではなく、ウェスト対ヒップの比率が7:10になっているそうです。

つまり、男性が魅力的に感じる女性のプロポーションで重要なのは、太っているかやせているかではなく、いかにウエストはくびれているかということだったのです。

その理由として、前出のシン博士は「ウエストとヒップ比が低い(くびれが大きい)女性は妊娠能力が高いからだ」と分析しています。
反対に不人気だったのは、ウエストとヒップの比率が高い、つまりくびれのない寸胴体型の女性だったそうです。

実際女性は、女性ホルモンが活発に分泌され妊娠能力が高まる20歳ごろにウエストとヒップの比率が最も7:10に近くなるといわれています。

そして、その後は年齢を重ねるにつれてウエストのくびれがなくなり寸胴体型になっていきます。
男性が女性のプロポーションにこだわる理由は、より生殖能力の高い女性を見極めるために遠い昔から培われてきた男の本能だといわれています。つまり、男性は無意識のうちに自分の子孫繁栄を約束してくれる女性を選ぶというわけ。

「モテ女子」を目指すなら、ダイエットするよりもむしろ、しっかりと運動をして「いかにくびれのあるメリハリボディをつくるか」が大きなポイントになりそうです。

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。