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突然の鼻血。どうする?
寒さが身にしみるこの季節。鼻血が出てギョッとしたことありませんか?
一般に鼻血はのぼせが原因というイメージがありますが、実は冬の時期に多く起こるそうです。
間違った対処法していませんか?
突然鼻血がタラリと出てくると誰でもあわてます。こんなときみなさんはどんな対処法をしていますか?
多いのは鼻血が落ちないように上を向いたり、首の後ろをとんとん叩いたり、鼻にティッシュを詰め込む人も多いようです。
でも、実はこれらはやってはいけない対処法だそうです。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、上を向くと、のどの方に血が流れて止まりにくくなるそうです。
また、のどに流れた血が固まり、血栓となって窒息したり、飲み込んでしまうと気持ちが悪くなってしまうこともあるようです。
寝た状態のときにも、決してあお向けにならないこと。頭をやや高くし、横を向いて寝た姿勢をとり、のどの方に流れてくる血は口から吐き出すようにアドバイスしています。
鼻にティッシュもNG
また、ティッシュペーパーや脱脂綿を鼻の穴に詰めると、粘膜を傷つけてしまったり、鼻の奥に入ってしまい取り出せなくなったりする恐れがあるので、すすめられないといいます。
正しい対処法は椅子などに座り、少しうつむいて小鼻のやわらかいところを指で押さえ、そのまま押さえ続けながら、5~10分ほど安静にするとよいそうです。ほとんどの場合、これで鼻血は止まるといいます。
こんな鼻血には注意を!
けれども20分ほどたっても鼻血が止まらない、出血量が明らかに多い、出血の勢いが強くのどのほうに流れてくる、短期間に何度も鼻血をくり返す、歯ぐきなどほかの部位からの出血もある、顔色が青ざめている、鼻血とともに発熱もしているなどの場合は注意を。
危険な鼻血である可能性があるそうです。
迷わずただちに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
物理的な原因が多い
鼻血の背景に病気が潜んでいることもありますが、多くは物理的な刺激によって起こるそうです。
何度も強く鼻をかんだり、鼻の穴をいじったり、鼻毛を強く引き抜いたりすると鼻の粘膜が傷ついて、鼻からの出血の原因になるようです。
鼻の中の乾燥に注意を
また、空気が乾燥している冬は、鼻出血が起こりやすくなるといわれています。 鼻の粘膜が乾いて傷つき出血しやすくなるからです。風邪をひいて鼻をかむ回数も増えることも鼻血の原因になるようです。
冬は鼻の乾燥を防ぐのがいちばんの鼻血対策になります。
加湿器を使用して空気の乾燥を防いだり、マスクをしたり。
また、綿棒で白色ワセリン等の軟膏を鼻の穴の粘膜部分に塗るのも効果的だそうです。
試してみてください。
<参考>
※『ウィメンズ・メディカ』(小学館)
※「鼻出血(鼻血)」(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)
※「健康トピックス」(鹿児島県医師会)
※「鼻血(鼻出血)への上手な対処法(松戸市医師会)