
ラジオ体操で得られる究極の運動効果とは?
日本人にとってはとても馴染みの深い朝の「ラジオ体操」。
大人も子どもも誰でも知っている、あの歌詞とあのメロディー。
わずか3分の体操に込められた健康づくりの秘訣を探ります。
国民の誰もが知っている「ラジオ体操」
「♪新しい……」という歌が聞こえてくると、体が自然に「あの」動きをしてしまう、と同時に「ラジオ体操」と聞くと、ほとんどの人が「あの」歌詞を口ずさんでしまう、というほど、年齢や世代に関係なく多くの人に親しまれている「ラジオ体操」。
1928(昭和3)年に当時の逓信省簡易保険局(現在のかんぽ生命保険)が、「国民の健康の保持と増進」を目的に制定した「国民保険体操」というのが前身だそうです。
以来、今年で95年。現在でも毎日、朝、ラジオのスイッチを入れれば、「あの」元気な声がスピーカーから流れてきます。
ラジオ体操は、いまや全国の多くの街の朝を彩る風景として、すっかり馴染んでいるようです。
毎日2,700万人がラジオ体操をしている!
「ラジオ体操なんて子どものとき、夏休みにやって以来かもしれない」という人がほとんどかもしれません。
さらに「ラジオ体操は子どもと高齢者くらいしか、やっていないんじゃないの?」という声も聞こえてきそうです。
でもNPO法人全国ラジオ体操連盟の公式ホームページによると、朝のラジオ体操をして人は、推定でなんと2,700万人もいるそうです。
日本の人口の約2割もの人が朝のラジオ体操をしていることになります。
ものすごい数字だと思いませんか?
さらにラジオ体操には、有酸素運動とストレッチの要素が含まれていて、効率的で究極の運動法といわれているのです。
わずか3分の体操にどんな健康効果が?
ラジオ体操には上半身と下半身の運動のほか、ひねったり、屈伸したりなど、全身の様々な関節を使います。
ラジオ体操をすることで、全身の約650ある筋肉のうち400の筋肉を刺激できるともいわれています。
「人間の体をまんべんなく動かすために組み合わされた運動」がラジオ体操なのです。
ラジオ体操を継続することで、基礎代謝、新陳代謝の向上、呼吸機能や消化器の働きの改善のほか、血行促進による首・肩のこりや腰痛の予防と解消といったことも期待できるといいます。血管年齢や骨密度、身体機能も若々しさを維持できるということです(かんぽ生命保険「ラジオ体操の効果〜ラジオ体操の5つの健康効果〜」より)。
ラジオ体操には「第1」と「第2」があるのはご存知の通りです。
第1は約3分、第2は約2分30秒の運動です。
第2は第1のラジオ体操より運動強度が高くなっています。職場向けに考えられた体操だからだそうです。
このわずか3~5分半の運動にもかかわらず、効率よく運動の効果を得られるラジオ体操……「希望の」一日のはじまりにふさわしいと思いませんか?
<参考>
*「ラジオ体操の効果」(株式会社かんぽ生命保険)
*「NPO法人全国ラジオ体操連盟 公式ホームページ」
*「毎日の習慣に!ラジオ体操で究極の全身運動」(大正製薬)
*「ラジオ体操の消費カロリーとは?」(サントリーウエルネスOnline)