
食事で温活しよう
日に日に寒さが増すこの頃ですが、食事で体を芯から温めるのも防寒対策のひとつ。
冷えを遠ざける食生活のポイントや体を温める食材を紹介します。
こんな食生活をしていませんか?
冷え性は、食生活が大きく関係しています。
ダイエットのために食事制限をしていたり、外食が多かったり、菓子パンで食事をすませたりして食事が偏っていたりしませんか?
思い当たる人は要注意。ビタミンやミネラルが不足したり、貧血になって血流が悪くなるために冷えがひどくなるといわれています。
また、朝食を食べていない人はそうでない人の2倍冷え性になりやすいといった報告があるなど、朝食をとることは冷え性改善の大事なポイントのひとつです。
温活の第一歩は、栄養バランスのよい食事を3食きちんととることからはじまります。規則正しい食事をバランスよくとることは、自律神経を整えるためにも必要です。
体重が気になる人は、食事制限をするよりもまず、体脂肪になりやすい甘いお菓子や飲み物を控えましょう。
ちなみにタバコは急激に血管を収縮させて血流を悪くするうえ、基礎代謝も低下させるので、冷えにつながるといわれています。
冷えから解放されるためにも、健康を保つためにも禁煙することをおすすめします。
冷え改善におすすめの食材
冷え性の人が意識的にとってほしいのは、食べ物からエネルギーや熱をつくるときに大切な役割を果たすビタミンやミネラルだといわれています。
ビタミンやミネラルは果物や野菜などに多く含まれますが、玄米や黒米などの穀物にも多く含まれています。
反対に白いご飯や白いパン、白砂糖などは体を冷やすといわれています。
体を温める食材を以下に紹介しますので、参考にしてください。
【地下で育つ食材】ショウガ、ネギ、ニンニク、レンコン、ショウガ、ゴボウ、ニンジン、サツマイモ、自然薯など
【暖色系や濃い色の食材】カボチャ、ニラ、ホウレンソウ、黒豆、鮭、ゴマなど
【精製されていない砂糖・穀物】黒砂糖、キビ砂糖、玄米、黒米、キビ、アワ、ヒエなど
おすすめの飲み物
血行をよくして冷えを解消するのに効果的なのが、みなさんご存じのショウガです。
ショウガは免疫力を高めたり、脂肪を分解して基礎代謝をあげるといわれていますから、料理や薬味に使ったり、ショウガご飯を炊いたりして1年中食べたい食材ですね。
紅茶にすりおろしショウガとシナモン、蜂蜜を入れたジンジャーティーは、体が温まり寒い季節にぴったりの飲み物です。
干したショウガやすりおろしショウガの冷凍もつくっておくと便利です。
すりおろしショウガを冷凍するときは、薄い板状にしてから冷凍すると、必要な分だけ割って使えます。
ほかにもココアやチョコレート、ハーブティー、白湯、ホットワインも体がホカホカと温まるといわれています。
なお、紅茶など発酵したお茶は体を温めるそうですが、発酵していないコーヒーや緑茶は冷え対策には向いていないといわれていますので、飲み過ぎに注意しましょう。
体を温めると免疫力も上がります。
体を芯から温める食生活を心がけて、今年の冬は元気に温かく過ごしたいものですね。
<参考>
※「体の冷え」(『暮らすめいと』2022年11月号 東京新聞)
※『ウィメンズメディカ』(小学館)
※『更年期障害 これで安心』(小学館 堀口雅子監修)