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足のタコ・ウオノメに悩んでいませんか?
歩くと痛いウオノメやタコに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ウオノメとタコはどこが違うのか?
なぜできるのでしょうか?
タコはウオノメの違いは?
タコやウオノメは、皮膚の表面の角質が外からくり返し刺激や圧迫、摩擦を受けて、部分的に厚くなってできるものだそうです。
足の裏、足の指の間、手のひらや手の指などに多くできるのがタコ。足の裏は、いつも靴があたる場所にできるといいます。
また、例えばテニスをする人ならグリップエンドを握る手のひらにできたり、ギターを弾く人は、弦を押さえる指先にできたりします。指しゃぶりをよくする赤ちゃんは親指にしゃぶりダコができるなんてこともあるようですね。
タコはウオノメと違って通常は痛くないといいます。
一方足の裏や足の指の間に多くみられるのがウオノメです。
タコとウオノメの違いは、タコは表面だけ硬くなるのに対して、ウオノメは中心に固い芯があることだといいます。
ウオノメの硬い芯は内側の真皮に、くさび状に付き刺さるように食い込んでいるそうです。だから、ウオノメの芯の部分にふれると飛び上がるほど痛かったりするのですね。
自己処理で症状を悪化させることも
足にできるタコやウオノメは、足にフィットしない靴を履くことや、外反母趾、開帳足など足の変形があることで長時間同じところが圧迫されたり、摩擦を受けたりして皮膚の角質が厚くなるのが原因だといわれています。
足にタコやウオノメができると、市販の薬剤を使ったり、硬くなった部分を削りとったりするセルフケアをする人も多いかもしれません。
けれども、タコやウオノメを自己処理した結果、症状を悪化させてしまったという人も少なくありません。
タコやウオノメはむやみにいじらないで、皮膚科を受診して適切な処置を受けたほうが安心です。
なぜ再発しやすいのか
それにしてもタコやウオノメは、なかなか完治しなくて、削ってもまた同じ場所にできるという人も多いのではないでしょうか?
完治しないのは、根本的な解決ができていないからだと専門家はいいます。
足に合わない靴を履き続けたり、同じような歩き方をしているとすぐ再発してしまうそうです。
シューフィッターのもとで足にぴったり合った靴を選んだり、インソールなどを使って足にかかるよけいな圧や摩擦を減らすことが大事なポイントだといいます。
タコ、ウオノメは皮膚からのSOS
できるとやっかいなタコやウオノメですが、実はこれは生体の防御反応だそうです。
皮膚は、長期間圧迫されたり摩擦を受けていると、刺激によってこれ以上皮膚がダメージを受けないように、角質がどんどん厚く固くなっていくのだとか。
つまりは、タコやウオノメは皮膚から発信されているSOS。
軽視しないで根本原因としっかり向き合うことをおすすめします。
<参考図書>
*『ウイメンズ・メディカ』(小学館)
*「タコとウオノメはどう違うのですか?」(皮膚科Q&A日本皮膚科学会 ホームページ)