
お酒の適量は年齢とともにかわる?
20代の頃はいくら飲んでも平気だったのに、最近はお酒が弱くなったり二日酔しやすくなった、などということはありませんか?
実はこれ、ごく自然なことのようなのです。
お酒の適量と年齢
コロナ禍とはいえ、年末・年始はアルコールに接する機会が増えます。
酒好きの人の中には「さあ、飲むぞ~」なんて張り切る人も多いかもしれません。
でも、気を付けたいのがお酒の適量。
「お酒の適量」は、年齢ともにかわっていくといわれているのをご存じでしょうか?
若い頃と同じように飲めなくなるわけ
若い頃は、たくさんの飲めたのに40代頃からだんだん飲めなくなってくるのは、加齢とともにアルコールの分解スピードが遅くなってくるからだといわれています。
つまり、同じ量のアルコールを飲んでいても、若いときと比べて血中のアルコール濃度が高くなる傾向があって、それだけ酔いやすくなるようです。
加齢とともに内臓機能も低下
働き盛りの年代に、老化なんてまだまだ早いと思う人も多いことでしょう。
実際、昔の40代と比べて今は若々しく見える人が多いのですが、臓器は着々と老いに向かって進んでいるようです。
体内の臓器の老化が始まると、アルコールを分解・吸収する機能が低下して、アルコールの血中濃度が上がる原因となると考えられています。
さらに、年齢と共に体内の水分量が減少してしまうことも大きな理由だとか。
アルコールを分解する過程で不可欠な体内の水分量が加齢とともに減ってしまうと、アルコールが血中に残りやすくなってしまうそうなのです。
年齢に合わせた飲み方を
年を重ねるにつれ、アルコールの影響を受けやすくなることが知られています。
自分はアルコールに強いほうだから大丈夫、とこれまでと同じように飲んでいると、悪酔いをしたり、ひどい二日酔いに苦しめられたり、さらに飲み過ぎによる病気のリスクを高めることにもなるのでご用心。
また、酔っぱらって転倒して思わぬ事故を引き起こすことも少なくないようです。
若い頃のような飲み方はやめて、適量のお酒をゆっくり楽しむ大人の飲み方にシフトしてみませんか?
<参考>
*「飲酒の基礎知識」(公益社団法人 アルコール健康医学協会)
*「『昔より酒に弱くなった=肝機能低下』は本当か 専門医解説」(NEWS ポストセブン)