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PLUS COLUMN

「コロナ太り」は家事で解消する?

外出もままならず、自宅にこもりっきりの生活をしていれば太るのも当然といえるのかもしれません。

「コロナ太り」を実感している人は全体の4割近くいるということです。

 

在宅勤務で家ごもり生活

 いまではテレワークという言葉がすっかり定着した印象ですが、和製英語かと思ったら、ちゃんとした英語表現だったんですね。

「telework」と書くようです。

 それはさておき、テレワーク、在宅勤務のおかげで自宅で仕事をすることになった人も多かったのではないでしょうか。

 おまけに外出自粛や緊急事態宣言のおふれが政府から出されるにいたり、好むと好まざるとにかかわらず、多くの人は家で過ごすことを余儀なくされました。

 

スーパーから小麦粉が消えた理由?

 その間、スーパーで何が起こっていたのかというと……?

 売り場の棚から小麦粉が消えたのでした。さらにホットケーキミックスやお好み焼き粉などの粉もんも消えました。

 バターも姿を消しました。

 なんで?……考えるまでもありません。

 おうちで手作りのパンを焼いたりケーキやホットケーキを作ったりして、家族団らんを楽しもうとしていた……のではないかと思われます。

 

4割近くが「コロナ太り」?

 その結果なのかどうかはともかくとして、ある調査によると、外出自粛によって体型が太く丸い方面に変わったという人が4割近くもいたということです。 

 新聞などによればこれは民間の会社が全国の20〜49歳の男女600人を対象に調査(5月12〜13日)したもの。

 それによると女性の42.7%、男性の30.4%、全体では36.5%が在宅時間の増加によって体重が増えたということです。

 男女ともに1〜3キロ増えた人が最も多く、女性32.0%、男性21.7%でした。

 平均では女性が2.6キロ増、男性が3.3キロ増ということですが、反面「変わらない」という人が女性51.7%、男性63.3%もいました。

 

「コロナ太り」には家事で解消?

「コロナ太り」などと世間では呼んでいるようですが、増えたものは早めに戻すのがダイエットの極意といわれます。

 とはいってもコロナ禍の中、スポーツジムに通うのはどうも、という人も多いでしょう。

 最も手軽で簡単なダイエットといえば家事ということになりそうです。

 そうじ、洗濯、料理、花の水やり、ペットの散歩など、家にいてもすることはいっぱいあります。

 本気で真面目に取り組めば、かなりのエネルギー消費が期待できそうです。

 

たかが家事と侮るなかれ?

 例えばそうじ機をかけるだけでも、イスやゴミ箱を動かしたり、雑誌や新聞を片付けたりなど、それなりの労力と時間が必要です。

 大手菓子メーカーの森永製菓が「1分当たりの消費カロリー早見表」というのをHPで公開しています。

 日常生活の様々なシーンごとに消費カロリーが算出できるようになっています。

 家事の種類ごとに消費カロリーが数字で示されるので分かりやすくヤル気も出ます。

 家がきれいになって、体型もスッキリして、ついでにコロナも終わって……なんてことになりませんかねえ。

 

<参考>

*「外出自粛で太った36.5%」(東京新聞/2020.5.25)

*「『コロナ太り』の実態!女性は平均2.6kg体重増加」(CLASSY.ONLINE/光文社)

*「1分当たりの消費カロリー早見表」(森永製菓株式会社)

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。