
ストレスに強い人と弱い人の差は?
外出もままならず家にこもる日が続いたここ数カ月。貯まるのはストレスばかりという人も多いことでしょう。ストレスに弱い人、強い人っているのでしょうか?
多くの人で街は混雑の様相
未だ収束や終息の糸口すら見えない新型のウイルスによる感染症の猛威が世界で続いています。
一方で、外出の自粛要請も解除され、もう巣ごもりも限界ということなのか、多くの人が街に繰り出し始めた様子がテレビ、新聞などで報じられました。
家にこもるのもストレスを感じるものですが、街に出て買い物したり、友達と会ってしゃべったり、居酒屋で飲食するのもストレスになるものです。
家の中も外もストレスのもと?
というのも今ではすっかり感染予防の習慣が身についたせいか、飲み食いするときのマスクはどうするとか、店の感染対策は万全かとか、手の消毒は大丈夫か、人と人との距離は十分か……など、興ざめなことを考える始末。
待ちに待った外出のはずなのに、ストレスを発散できているのか、ストレスの原因をさらに作っているのか、分からなくなってしまうことがあります。
どちらにしても悩ましい問題です。
ストレスのたまりやすい4つの性格
社会で生活している限りどんな人でもストレスとは無縁でいられないわけですが、そもそもストレスに弱い人、強い人っているのでしょうか。
ストレスの感じ方の強弱には、個人差があって、性格が影響するそうです。
『知ってなっとくからだの疑問』(小学館)によると、ストレスのたまりやすい性格は4つに分類できるそうです。
1つは「自信欠乏型」……劣等感などで自信を喪失しているタイプ。他人の些細なしぐさが気になったり、その意味を自分に都合悪く解釈して、殻にこもる人です。
過去にこだわり自己中、仕事人間?
2つは「こだわり型」……「あのときこうすれば」など過去にこだわるタイプ。ストレスの原因でもあるこうしたこだわりが高じて身動きが取れなくなるそうです。
3つは「甘え型」……自己中、見栄っ張りで人間関係がうまくいかないタイプ。自己顕示欲や自尊心が強く神経質なので、挫折に敏感でささなことに悩むのだそうです。
4つは「恐怖型」……ギャンブルや酒が好きだけど自分で抑制するタイプ……責任感が強く仕事人間の一方、協調性に欠ける面もあるということです。
ストレスに強い人はいない?
どうです、自分に当てはまるタイプはありましたか?
「当たらずといえども遠からず」で、誰でも1〜4のどれかには該当しそうです。
現実にはほとんどの人は少なからずストレスがたまりやすいといえるわけで、4つのタイプのどれにも当てはまらない人、つまり「過去にこだわらないで、他人に心を開き、寛大な気持ちで人に接し、ときどき仕事を忘れる」生活をすればストレスに強い人になれる、と同書では述べています。
あ、でも、そういう人になりたいと思わないほうがいいです。それが逆にストレスになるから……。
<参考>
*「知ってなっとくからだの疑問」(八端正克著 小学館)