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油断大敵! インフルエンザ 早めの早めの対策を

例年なら12月ごろから3月ころに流行するインフルエンザ。

でも、今年は9月ごろから異例の速さで流行しているようです。

 

東京はすでに流行入り

インフルエンザは空気が乾燥した寒い時期に流行るといわれていましたが、今年は、残暑厳しい9月に早くもインフルエンザが集団発生し、学級閉鎖となった学校もあるようです。

東京ではすでに9月26日に「インフルエンザの流行期」に入ったと発表。

新聞などの報道によると、例年より2か月早い流行入りだったそうです。

 

今から対策を

厚生労働省によると、全国5000の定点医療機関から9月29日までの1週間に報告されたインフルエンザ患者数は、昨年の同時期の4倍を超える4543人だそうです。

インフルエンザの流行は、まだまだ先のこと、という思い込みは禁物です。

こまめに手洗いをして、人ごみではマスクをするなどの対策を心がけたいものです。

また、免疫力を高めるには食事や睡眠も大事な要素。

免疫力を高めるといわれるきのこや発酵食品を意識的にとったり、睡眠不足にならないように気をつけるなど、生活リズムも整えておきましょう。

 

 

ワクチン接種のすすめ

さらに、インフルエンザ対策としてワクチン接種をおすすめします

インフルエンザワクチンについては、接種しても完全に防げないので意味がないと主張する人もいます。

たしかに、ワクチン接種をしても100%防げるものではないようですが、厚生労働省では、インフルエンザのワクチン接種は「インフルエンザの発病予防や、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果がある」としています。

また、ワクチンの効果・有効性については「ワクチンを接種しなかった人の発病率(リスク)を基準とした場合、接種した人の発病率(リスク)が、「相対的に」60%減少しています。すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%(上記の例では30人のうち18人)は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります」(平成30年度インフルエンザQ&Aより抜粋)と回答しています。

 

ワクチン接種の費用

インフルエンザの予防接種は、自由診療で、費用は病院が任意に決めています。

費用はおおむね3,000~5,000円だといわれていますから、あらかじめインフルエンザワクチン接種を実施している病院に電話をして、費用を確認しておくとよいかもしれません。

インフルエンザは感染力が強い病気だといわれています。

とくに、接客業や営業職の人などは、不特定多数の人と接することが多く、インフルエンザにかかりやすいので、要注意。

職場に迷惑をかけないためにも、早めにインフルエンザ対策をしておきたいものですね。

 

<参考URL>

*「インフルエンザの発生状況について」(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/content/000556506.pdf

 

*「インフルエンザQ&A」厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。