
あなたの足、浮き指になっていませんか?
突然ですが、あなたの足は「浮き指」になっていませんか?
今回は外反母趾やつまずき、巻き爪などの歩行トラブルや体のゆがみにつながるといわれている「浮き指」のお話です。
浮き指は現代病?
「浮足立つ」という言葉は知っているけれど、「浮き指」などという言葉は初めて聞いたという人も多いかもしれません。
立っている状態で足の指が地面や床につかない状態を「浮き指」というそうです。
「浮き指」はサイズの合わない靴を履いていたり、運動不足による足指の筋力の低下などが原因で起こるといわれているトラブル。
昔と比べて足指を十分に使って歩くことが少なくなった現代では、男性の約6割、女性約8割が浮き指になっているという報告もあります。
近年は子どもの浮き指も増加しているそうです。
大人も子どもも無意識のうちに重心がかかと寄りになっていて足指が地面についていないために、しっかりと踏ん張れない人が増えているのです。
腰痛や外反母趾など様々な不調の原因に
でも、地面に指がついていない浮き指状態になると、何が困るのでしょうか。
1つに姿勢の問題があります。
浮き指の場合はかかとに重心が移っているので反り腰になったり、バランスをとるために逆に前のめりなって猫背になったり。その結果、首や肩のこり、腰痛、膝痛などが出てくることもあるそうです。
また、足の裏でしっかり踏ん張ることができないために、つまずきや転倒につながったり、偏平足や外反母趾になるリスクも高まるそうです。
巻き爪や足裏にタコのある人は要注意
そのほか、浮き指は巻き爪の原因の一つにもあげられています。
爪は歩くときに足先に程よい圧力がかかることによってなだらかなカーブを描いていますが、足の指が地面から離れた状態で歩いていると、爪が湾曲した形で伸びてしまうそうです。
足裏にタコができている人も要注意です。
足指に体重が乗らないために足の指や足裏の角質が硬くなってタコができるといわれています。
思い当たるふしがある人も多いのではないでしょうか?
浮き指の簡単チェック
簡単にできる浮き指チェックがあるそうです。
足の親指をつかんで、足の甲側に反らしてみてください。親指が90度以上反るようでしたら、浮き指の可能性があるそうです。
また、パートナーがいる人は立った状態で 足指の下にハガキや名刺くらいの厚みの紙を差し込んでもらいます。
そのとき簡単に紙が差し込める場合は、浮き指の可能性があるといわれています。
足指を鍛えよう
体に起こるさまざまな不調の原因になるといわれる浮き指。
浮き指を治すには、ふだんから足指や地面を蹴るように意識して歩くことが大切だといわれています。
そのほか、足指じゃんけん(足の指でグー、チョキ、パーを出す)やタオルギャザー(床に置いたタオルを足の指でつかんで引き寄せる)、足指立ち(指やテーブルなどにつかまって足指の付け根部分全体を使ってつま先立ちになる)などのトレーニングも有効だといわれています。
これからの季節は、スリッパを使わずに室内をはだしで過ごすのもよいかもしれません。
浮き指を治すと歩くことが楽になるといいます。足指の筋力トレーニングに少しずつトライして「踏ん張れる足」をつくってみましょう。
<参考>
※『Sports Zero No.48』(日本大学生物資源部)
※「浮き指とは」(みらいクリニック)
※「足指ストレッチで健康に」(ひるまえほっと NHK首都圏ナビ)
※「気づかぬうちに進行するこどもの浮き指 その原因と対策は(朝日新聞EduA)