
ご用心! 合わない眼鏡で体調不良に。
消費者庁によると、事故情報データバンクに寄せられた眼鏡の不適合で起きる体調不良の訴えがここ10年間の間に240件あまりも寄せられているといいます。
あなたの眼鏡は合っていますか?
日本人の半数以上が眼鏡を使用。
アジア人は世界の中でも近視になる人が多いそうです。
当然眼鏡人口も高くて、日本の眼鏡人口は約7500万人とのデータもあります。実に国民の半数以上の人が眼鏡を使用しているということになります。
デザイン性の高い眼鏡を手軽に買えるようになりましたから、パソコンや仕事用などシーンにあわせて複数眼鏡を持っていたり、その日の気分やファッションに合わせて眼鏡を変える人も多いのではないでしょうか。
目に合っていない眼鏡をかけると…
身近になった眼鏡ですが、眼鏡が合っていないと感じることはありませんか?
自分の目に合った眼鏡をかけていないと、眼精疲労の原因になったり、頭痛や肩こり、めまい、吐き気などを招くことがあるので注意が必要です。
眼鏡の不適合で起こる体調不良
ところでみなさんは、どのようにして眼鏡をつくりましたか?
眼鏡をつくる方法は2つあります。1つは眼科で処方せんを作成してもらって眼鏡店でつくる方法。もう1つは眼鏡店で検眼してもらって眼鏡をつくる方法です。
消費者庁が国民生活センターと提携して運用している「事故情報データバンク」には、自分の眼に合わない眼鏡を作成され、その眼鏡をかけたことによって体調不良になったという訴えが寄せられているそうです。
年齢は10歳以下から70代以上と幅広く、原因の多くはレンズの不適合によるものだそうです。
事故情報データバンクに寄せられた眼鏡の不適合による症状で、もっとも多かったのが「頭痛」でした。
次いで「吐き気・めまい・気分不良など」の症状。「疲れ目、目が痛いなどの目の不調」が 3番目に続きます。「視力低下」という申出も9件あったそうです。
こんな事例が……
具体的な事例をみると「眼鏡店で検眼して眼鏡を作った後、体調不良になった。眼科を受診したところ眼鏡の度数が5度以上強く、乱視の度数も半分以下でよかったことがわかった」
「購入時に見えすぎるのでフラフラすると伝えたが、1、2か月で慣れると言われた。頭痛やめまい、ふらつきや吐き気、肩や首の痛みなどの症状が出たため、眼科医に相談したところ、近視の度数が強いことがふらつきの原因と言われ、眼鏡の処方せんを出してくれた」。
また「眼鏡店で斜視と言われて眼鏡を作ったが斜視ではなかった」という訴えも。
ほかにも眼鏡店に眼科の処方せんを持参したにも関わらず「処方せんどおり眼鏡がつくられておらず、視力が低下した」「眼鏡のレンズが左右逆になっていた」などの訴えもありました(以上、事故情報データバンクより)。
眼鏡をつくるときは慎重に
消費者庁は「合わない眼鏡をかけると見えにくいだけではなく、体調不良やフィッティング不良による傷を負う可能性もある。子どもの 視力が低下した可能性のある事例もある」と注意を呼びかけています。
眼鏡をつくる際には、
(1)眼科医を受診し眼鏡の使用用途に沿った処方せんをもとに眼鏡を作製してもらえば、目の病気の早期発見にもつながる。特に、子どもは正確な屈折(度数)や視力を測るためには眼科医の受診が必要です。
(2)眼鏡が合わない場合には、眼鏡の問題以外に目の病気の可能性も。眼疾患がないかどうか、処方どおりに眼鏡が作製されているかなど、 眼科医に確認を。
(3))価格や利便性だけでなく、購入後のアフターケアがしっかりしているなどサービス内容に納得できる眼鏡店を選びましょう。
とアドバイスしています。
なお、2022年より「眼鏡(がんきょう)作成技能士」が誕生。より良い眼鏡を提供し、目の健康を守れるよう、眼鏡作製の技能を高めていくことを目的とした国家検定資格だそうです。
良質な技術とサービスを提供する眼鏡店が増えることを期待したいですね。
<参考>
※「眼鏡の不適合による体調不良等に注意! ―眼鏡は処方箋をもとに作製し、目の健康を守りましょう ―」(消費者庁)
※「眼鏡が合っていないと頭痛やめまいが起こる」(東京新聞/2023.2.23)