プラスコラム
PLUS COLUMN

【New】タマゴは1日何個まで食べて「よし」?

物価の優等生といわれるタマゴですが、食材の優等生でもあります。

それも超のつくすぐれ食材。

生でよし、焼いてよし、茹でても揚げてもよし。お菓子づくりにも欠かせません。まさに料理界のスーパースター、陰にひなたに八面六臂の大活躍。

でも、1日何個まで食べてよいのでしょうか。

 

かつては高価だった

スーパーなどでは特売品の目玉として売られていることの多いタマゴ。

冷蔵庫の守り神然として、また食卓の常連として欠かせない存在です。生タマゴかけご飯に目玉焼き、厚焼きタマゴにゆでタマゴなど、ご飯のお供としてまさにスーパーな活躍ぶりです。

物価の優等生などともいわれていて、昭和30年代から現在にかけてあまり値段に変化はないようで、今でも10個入りパック200〜300円くらいで売られているようです。

かつて「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉が流行っていました。

 昭和の高度経済成長期、スポーツが娯楽の中心だった頃の話です。

この3つは子どもたちに大人気だったそうです。

 巨人とは今でも人気のプロ野球チーム、大鵬は相撲の歴史に残る昭和の大横綱、そんな当時のスポーツ界の超人気、2大巨頭に伍して3つめに並んだのが卵焼きでした。

ただ、その頃のタマゴは庶民感覚としては高価で、現在の価格に置き換えると10個で2,000円超えともいわれるほどの贅沢品だったようです。

卵焼きは当時の子どもたちの憧れの食べ物だったんでしょうね。

 

タマゴ1個でコレステロール摂取量の半分

タマゴは「完全栄養食」などとよくいわれます。

私たちが健康を維持するために必要な栄養をバランスよく含んでいる食品というわけです。

タマゴにはタンパク質や脂質、ビタミン(A、B群、D、E、Kなど)のほか、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが豊富に含まれているといいます。

タマゴを2個食べると1日に必要なタンパク質の約3割が摂取できるといわれます。

安価で栄養価が高い、庶民の味方のタマゴですが、コレステロールが気になる人も多いでしょう。

タマゴに含まれるコレステロールの量はサイズにもよるでしょうが、1個あたり200〜250mgだそうです。

日本人の1日あたりのコレステロールの平均摂取量は男性で366mg、女性で317mg(厚生労働省/国民健康・栄養調査・2019年)なので、半分以上はタマゴから摂取していることになります。

 

1日のタマゴ摂取は2個まで?

ところで食べ物からのコレステロールは、血中コレステロール値に影響を与えないといわれています。

ただ血中コレステロール値の高い人は、食べ物からのコレステロールの過剰な摂取は好ましくないようです。

そもそもコレステロールは肝臓で多くのコレステロールを作り出しているといわれます。

コレステロールは細胞膜やホルモン、ビタミンなどを作る材料になる重要な栄養素といわれ、常に一定の量になるように調整されているようです。

食事からの摂取量が少ないときは体内で多く合成され、食事からの摂取量が多いときは体内での合成は少なく、といった具合だそうです。

とはいってもタマゴを1日に何個も食べるのはやめたほうがよさそう。

1日に1〜2個が適量と多くの専門家が指摘しています。

食への欲求に負けてタマゴを何個も食べてしまった場合は、その後の食事でコレステロールの量を調整するのがいいということです。

もちろん、タマゴ以外の食べ物に含まれるコレステロールにも気配りを忘れずに……。

 

<参考>

*「たまごの知識」(一般社団法人 養鶏協会)

*「卵は食べ過ぎても大丈夫?」(女子栄養大学)

*「コレステロールの働きと1日の摂取量」(公益財団法人 長寿科学振興財団)

*「卵は1日に何個まで?」(東京新聞/2022.7.13)

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。

関連キーワード