偏平足
[へんぺいそく]
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整形外科
足の裏の土踏まずと呼ばれる凹んだ部分がみられず、足裏全体が平らになっている状態をいいます。
人の足の裏は、骨や靭帯、筋肉によって縦方向のアーチと横方向のアーチを形成しています。これらのアーチは、歩行時の衝撃を吸収して足への負担をやわらげるクッションのようなはたらきをしています。
何らかの原因でうまくアーチを形づくられないと、偏平足になってしまいます。
症状
偏平足は、歩くときに足にかかる衝撃を吸収できないため、足裏の痛み、足の関節障害、膝や股関節の障害、歩行障害などが起きることがあります。しかし、偏平足であっても無症状の人も多いものです。
原因
先天性のものと後天性のものがあります。
先天的なものは、本来、成長にしたがって形成される土踏まずが、形成されない場合です。遺伝が関係していると考えられています。
後天的な原因には、足の骨折などで骨格に変化がでた場合やスポーツによって変形するケースなどがあげられますが、大部分はアーチを支える靭帯や筋肉が弱いために起こります。
治療
小児期では、靭帯や筋肉、骨などが未熟なためにみられるもので、成長にともなって自然に治る場合がほとんどです。
自然に治癒しない場合の治療法には、運動療法や靴の中敷を使うものなどがあります。
運動療法は、足裏を支える筋肉を強化するもので、足の指で物をつかむ訓練がもっとも有効です。
靴の中敷は、偏平足に対応したアーチをつけたもので、根本的な改善を目指すものではありませんが、足の疲労を軽減する効果があります。