足白癬(水虫)
[あしはくせん]
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受診するなら
真菌(しんきん)(カビ)の一種である白癬菌(はくせんきん)が皮膚の浅い部分(角質層)に寄生、感染して起こります。
以前は、男性に多くみられましたが、最近は、若い女性に増えています。
症状
多くは小さな水疱(すいほう)(水ぶくれ)ができることから、水虫の名がありますが、水疱以外の症状もみられ、大きく分けて3つのタイプがあります。
●趾間(しかん)型
足のゆびのあいだに水疱ができてジクジクした感じになり、皮膚が赤くただれます。かゆみをともないます。
●小水疱(しょうすいほう)型
足の縁や土踏まずにみられます。小さい水疱がたくさんできたり、皮膚がポロポロ剥がれ落ち、強いかゆみをともいます。
●角化型
足の裏やかかとなどにみられます。皮膚は厚くかたくなり、乾燥してガサガサになってひび割れができます。たかが水虫だからと放置していると、再発を繰り返し、この角化型に移行します。
原因
長時間、靴をはいて足が蒸れやすい状態になったり、加齢によって新陳代謝が悪くなり皮膚の免疫が落ちると、発症しやすくなります。
治療
患部に抗真菌薬を塗ります。入浴後に使うと、角質層がふやけているので薬が浸透されやすく効果的です。
患部が広い範囲に及んでいるときや、症状が強いとき、外用薬が浸透しにくい角化型では、短期間抗真菌薬を内服すると経過がよいです。
再発を防ぐため、2~3か月は治療を続けましょう。完治に1年以上かかることもあるので、治療を中断しないことが大切です。
注意したいこと
乾燥と清潔を保つことが第一です。
入浴後は、ゆびのあいだまでしっかり水気を拭き取る習慣を身につけましょう。
長時間、靴をはいたままだと蒸れてくるので、職場では通気性のよい靴にはきかえたり、休憩時間に靴を脱いだり、靴下をはきかえるなどの工夫が必要です。特に症状が強い人は、サンダルが適しています。
毎日、同じ靴をはくと、靴の中の湿気が取れないうちにまたはくことになるので、2~3足の靴を用意して交互にはくようにします。
白癬菌は家庭内で感染する可能性があります。バスマットやスリッパなどを介してうつりやすいので、これらは共用にしないなどの注意が必要です。