病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

自律神経失調症
[じりつしんけいしっちょうしょう] こころの病気・他 こころの病気・他

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内科・心療内科

だるい、めまい、動悸など、病気を思わせる症状があるのに、病院で検査してもはっきりした原因を特定できないことがあります。
自律神経失調症というのは、病気ではなくてとりあえずの診断名です。不調の原因となる病気がはっきりすれば、その病名が使われます。
自律神経には、活動するときにはたらく「交感神経」と、リラックスしているときにはたらく「副交感神経」があります。このバランスがくずれて、さまざまな症状が現れると考えられることからこうした名称が使われています。
若い女性や更年期の女性に多くみられます。

症状

だるさやめまい、動悸など、不快な症状は全身でみられます。
症状は、午前中に重く、午後から夜にかけて軽くなる傾向があります。自律神経失調症は、診断基準が確立していないため、原因がわからないだるさやめまいがみられる場合に、自律神経失調症と診断されることもあります。

●全身にみられる主な症状
めまい、だるさ、のぼせ、冷えなど。

●脳神経系にみられる主な症状
めまい、頭重、頭痛、集中力の低下、しびれなど。

●循環器系にみられる主な症状
たちくらみ、脈の乱れ、胸苦しさ、動悸など。

●呼吸器系にみられる主な症状
息切れ、のどの不快感、あくび、せきなど。

●消化器系にみられる主な症状
食欲不振、便秘、下痢、吐き気、嘔吐、げっぷ、胃の不快感など。

●関節や筋肉にみられる主な症状
肩こり、腰痛、後頭部の筋肉痛など 。

●皮膚にみられる主な症状
汗が多い、汗が少ない、手足の冷え、青白い顔、顔面の紅潮など。

●泌尿器にみられる主な症状
頻尿、男性はED(勃起不全)など。

原因

はっきりした原因はわかっていません。

治療

原因がわからないので、症状をやわらげる対症療法が中心となります。