クッシング症候群
[くっしんぐしょうこうぐん]
体の病気 その他
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内科
副腎皮質から分泌される「コルチゾール」というホルモンが過剰になる病気です。
顔が丸くなり、赤ら顔になります。胸やおなかに脂肪がついて太りますが、手足は細くなります。30〜40歳代の女性に多くみられる病気です。
症状
手足は細くなるのに、顔はむくんで丸くなります。ニキビが多くなったり、顔が赤くなったり、ヒゲが濃くなったりします。
腹部や太ももの皮膚に赤紫色の亀裂が生じたり、あざができたりすることも多くなります。無月経になることもあります。高血圧や糖尿病も合併しやすくなります。長期間放置しておくと骨粗しょう症を起こすこともあります。
原因
直接の原因は、副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモンが過剰になって起こります。
コルチゾールは、糖やタンパク質、脂質の代謝をはじめ、骨の代謝や免疫にも関係しています。
炎症を抑える働きもあります。
コルチゾールが過剰に分泌されるのは、副腎皮質や下垂体に腫瘍ができ、それがホルモンの分泌を抑えるためです。
また、ステロイドホルモン薬による治療中に副作用として症状がでることもあります。
治療
副腎皮質や下垂体にできた腫瘍は、手術で取り除きます。
その後、副腎皮質の機能が回復するまでコルチゾールを補充する薬を飲みます。
ステロイドホルモン薬が原因のときは、処方した医師に相談して、薬剤を変更してもらいます。