病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

メタボリックシンドローム
[めたぼりっくしんどろーむ] 体の病気 その他

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内科
内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高血糖といった危険因子が集まった状態をいいます。
個々の病気としてはたいしたことがなくても集まると動脈硬化を引き起こすことから考えられた概念です。
メタボリックシンドロームの診断基準は、これら危険因子のうち、内臓脂肪型肥満を含めて3つ以上当てはまることです。
メタボリックシンドロームになると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの命にかかわる重大な病気を引き起こす可能性が高まります。

メタボリックシンドロームの診断基準

[1]が当てはまり、なおかつ[2]〜[4]までの中で2項目以上当てはまる場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

[1]腹囲 男性85cm以上 女性90cm以上
[2]高血圧 最高血圧130mm/Hg以上 最低血圧85mm/Hg以上 (どちらか、または両方)
[3]脂質異常症(高脂血症) 中性脂肪が150mg/㎗以上、
HDLコレステロール値が40mg/㎗未満 (どちらか、または両方)
[4]高血糖 空腹時血糖値が110mg/㎗以上

原因

運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が原因です。

治療

薬で治す病気ではありません。生活習慣の改善が基本です。
食生活を見直し、摂取エネルギーを制限して運動する習慣を身につけることです。
特定健診などでメタボリックシンドロームと診断されたときは、生活習慣や検査値を改善するための保健指導が受けられます。積極的に相談しましょう。