胸郭出口症候群
[きょうかくでぐちしょうこうぐん] 体の病気　骨・関節

• 靭帯損傷
• ねんざ
• 脱臼
• 痛風
• 骨折
• 骨粗しょう症
• 筋疲労
• 石灰沈着性腱板炎
• 変形性頸椎症
• 腰椎椎間板ヘルニア
• 腰椎分離症・腰椎すべり症
• 変形性腰椎症
• 胸郭出口症候群
• 肩関節周囲炎（五十肩・四十肩）
• 上腕骨外側上顆炎
• 腱鞘炎（ドケルバン腱鞘炎・ばね指）
• 手根管症候群
• へバーデン結節
• 拇指ＣＭ関節症
• 変形性肘関節症
• 変形性股関節症
• 変形性膝関節症
• 変形性足関節症
• 外反母趾
• 偏平足

鎖骨と第一肋骨（ろっこつ）の間を胸郭（きょうかく）出口といい、ここには腕に行く神経の束や血管が通っています。
この胸郭出口のすきまが狭いなどの原因で、神経や血管が圧迫されたり引っ張られることで、しびれや痛み、だるさなどさまざまな症状が現れます。
きゃしゃでなで肩の20代～30代の女性に多くみられます。
逆に男性は、筋肉質で首が短くいかり肩の人にみられます。

症状

もっとも多いのが腕がしびれで、腕や手指が重く感じたり、疲れやすかったりします 。
首や肩、肩甲骨のまわりなどにもうずくような痛みが現れます。手が冷たくなったりする人もいます。
つり革につかまるときや物干しなど、腕をあげる動作で症状が出やすく強くなるのが特徴です。

治療

日ごろから、重いものを持ち上げるような運動や水平面より上に腕をあげて行う仕事など、症状が強くなる動作や姿勢をとらないように気をつけます。 首や肩などのストレッチングも有効です。
治療はホットパックなどの温熱療法と並行して消炎鎮痛薬、血流改善薬、ビタミンB1などの投与も行われます。痛みのある部分に局所麻酔を注入することもあります。
重症の場合は手術が必要になることがあります。

注意したいこと

自然に治ることもあるので、あせらず、根気よく治療を受けましょう。