病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

脱臼
[だっきゅう] 体の病気 骨・関節

受診するなら

整形外科

骨が本来ある関節の位置からはずれてしまう状態です。よく起こる部位は、肩、肘、指(手・足)、顎、股関節、膝などがあります。
骨が関節から完全にはずれたものを完全脱臼(かんぜんだっきゅう)、位置がずれたものを亜脱臼(あだっきゅう)といいます。
どちらも、関節を支える靭帯や関節包(かんせつほう)に損傷が起こります。

症状

関節から骨がはずれると、本来の動きが不能となります。
関節の形が異常になり強い痛みをともないます。
靭帯などの周辺組織の損傷によって炎症や内出血が起こるため、患部に腫れが生じます。

原因

ねんざと同じように、関節が強い外力によって、過度に伸ばされたり曲げられたりしたときに起こります。

治療

はずれた骨を関節のあるべき位置に戻します。これを整復といいます。
整復したのち、患部が動かないように固定します。
痛みをやわらげるための鎮痛剤、腫れを抑えるための腫脹緩和剤(しゅちょうかんわざい)などの内服や消炎作用のある外用薬を併用します。 脱臼の程度によっては手術が必要な場合もあります。

注意したいこと

突き指をしたときに、すぐにひっぱる人があります。突き指といっても、靭帯の損傷骨折、脱臼が起こっている場合があるので、けっしてひっぱってはいけません。患部を冷やして動かさずに、早めに整形外科を受診してください。
また、亜脱臼の場合、ねんざと鑑別がむずかしいことがあります。必ず受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。