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病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

肝炎
[かんえん] 体の病気 肝臓・胆のう

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内科、消化器科

肝臓の機能が破壊されて炎症を起こしている状態です。原因によっていくつかに分類されますが、よく知られているのがA型、B型、C型などの「ウイルス性肝炎」です。1〜2か月以内に治ってしまうのが急性肝炎で、急性肝炎が治らないまま肝臓に炎症が持続するのが慢性肝炎です。B型とC型が代表的です。

慢性化すると、肝硬変など命にかかわる病気の原因となるので、きちんと治療を行い、医師の指示に従うことが大切です。 ほかに免疫の異常が原因の自己免疫性肝炎やアルコール性肝炎などがあります。

ウイルス性肝炎

肝炎ウイルスに感染して起こります。ウイルスは血液や性交渉などで感染するので、血液検査で原因となっているウイルスを特定する必要があります。感染しても発症していない人(キャリア)も、感染予防を心がけなければなりません。代表的なものにA型、B型、C型があります。急性肝炎が治らないまま6か月以上続くものを慢性肝炎といいます。A型急性肝炎は慢性化しません。

●症状
原因となるウイルスによって症状はさまざまですが、1週間~6か月ほどの潜伏期間のあと、38~39℃くらいの発熱があります。頭痛、腹痛、下痢をともなうことも多く、黄疸(おうだん)症状があらわれます。吐き気や嘔吐、激しい疲労感、食欲不振、褐色の尿が出たりするほか、肝臓のある右肋骨下に不快感を覚えることもあります。風邪症状が長引いていると思ったら肝炎ということもあります。

●原因
A型、B型、C型などの肝炎ウイルスが原因です。ほかにも肝炎ウイルスはD型、E型などいろいろあります。感染経路は、A型、E型は食べ物を介して感染する経口感染、B型、C型、D型は、血液を介して感染します。

●治療
急性期には入院して安静とバランスのよい食事をとるなど、特別な治療をすることなく1〜2か月で自然に治癒します。C型急性肝炎の場合、7〜8割が慢性化すると考えられます。慢性化したときは、早めにインターフェロンなどの抗ウイルス療法を行います。

●注意したいこと
ウイルス性肝炎の中でも、B型肝炎はキャリアの血液や体液を介して感染します。他人へ感染させないための日常生活の注意点を医師に指導してもらいましょう。パートナーがキャリアとわかっているときは、予防接種を受けることで感染を予防できます。B型肝炎は性行為でも感染することがあります。不特定多数とのセックスは避けるのはもちろん、セックスする際はコンドームを使用します。C型肝炎の性行為による感染はほとんどないといわれていますが、カミソリや歯ブラシなども共有しないようにしたり、衛生状態が悪いところでの針治療やピアスの処置、入れ墨なども避けましょう。

自己免疫性肝炎

自己免疫の異常によって、肝臓の組織が破壊されてしまう病気です。本来なら体に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除して体を守ろうとする免疫反応に異常が生じて、肝細胞を攻撃してしまうのです。女性に多く発症するのが特徴です。進行すると肝硬変へ移行します。

●症状
倦怠感や食欲不振、吐き気など、ウイルス性肝炎と同じ症状のほか、発疹や発熱、関節痛、黄疸などがあらわれることもあります。

●原因
自己免疫異常が原因ですが、なぜ原因になるのかよくわかっていません。

●治療
免疫抑制作用のあるステロイド薬の内服します。
早期に発見して適切な治療をすれば肝硬変への移行を防げます。

アルコール性肝炎

アルコール依存症などによる大量飲酒から起こるアルコール性脂肪肝を放置したまま飲酒を続けると発症します。重症化すると意識障害や腹水などを起こし、禁酒しても死亡することがあります。また肝硬変から肝がんへと移行することもあります。

●症状
倦怠感や食欲不振、発熱、嘔吐、黄疸、肝臓のはれなどがみられます。

●原因
長期間にわたってアルコールを大量に飲酒することが原因です。
長期間アルコールを飲み続けると肝細胞が壊死したり繊維化が起こります。どの程度の期間でアルコール性の肝障害から脂肪肝、肝炎が起こるかは個人差があります。

●治療
入院して禁酒した上で、安静にし点滴などを行います。
重症の場合は、ステロイド薬を使ったり、血漿(けっしょう)の交換などを行います。

黄疸(おうだん)

肝臓や胆道などの病気を示す重要な症状です。
血液中の胆汁色素であるビルビリンが増えて組織にたまってしまい、皮膚や粘膜が黄色くなった状態をいいます。白目や全身が黄色っぽくなり、尿も茶褐色になります。