直腸ポリープ
[ちょくちょうぽりーぷ]
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受診するなら
肛門科、消化器科
直腸上皮粘膜(ちょくちょうじょうひねんまく)に突起状にもりあがった病変を直腸ポリープといいます。茎の部分があるきのこ状(有茎性(ゆうけいせい))のものと、茎のない(無茎性(むけいせい))のものがあります。
多くは良性ですが、将来がんになる可能性のあるポリープもあるので、内視鏡検査が必要です。必要に応じて、組織の一部を採取して調べる生検(せいけん)が行われます。
症状
ポリープが小さいうちは、ほとんど症状はありません。
まれに肛門に近い部位では、不快感やポリープの脱出がみられます。ポリープが大きくなると、便秘や血便などが生じることもあります。
原因
動物性脂肪やたんぱく質の摂取過剰が関係しているといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
治療
診断と治療の両方の観点から、原則的にポリープをすべて切除するのが一般的です。
切除は内視鏡を用います。最近は拡大内視鏡を使用するため、専門の内視鏡医であれば両性と悪性の判断がつくため、すべてのポリープを切除する必要がないこともあります。
ポリープが悪性でなかった場合でも、その後にがんが発生する可能性もあるので、一定の間隔をおいて内視鏡による追跡検査を行います。検査の間隔は、患者さんの危険因子によって異なり、医師の指示にしたがいます。
注意したいこと
直腸ポリープは症状がないので見過ごしがちですが、少しでも疑いがある場合は、肛門科か消化器科を受診しましょう。とくに肉親にポリープをもっている人やがんを患った人がいる場合は、一度検査を受けることをおすすめします。