虫垂炎
[ちゅうすいえん]
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盲腸の先端にある虫垂に炎症が起こる病気です。
炎症が盲腸まで及んだものを盲腸炎といいます。
症状
みぞおちの痛みからはじまって下腹部の痛みに移行し、はげしく痛みます。
吐き気、おう吐、微熱、便秘、排ガスの停止などがみられます。
ただ、高齢者では腹痛の症状がはっきりしない、発熱もあまりないなど、症状の見分け方がむずかしく、医師にもわかりかねることがあります。
また、虫垂のまわりにしこりができるため大腸がんとの区別が必要です。
腹膜炎を併発していると、高熱、下腹部全体の強い痛み、触診すると腹壁が板状にかたくなることがわかります。
原因
虫垂がなんらかの理由で閉塞していることが多くみられますが、はっきりした原因は不明です。
細菌やウイルスによる感染も考えられます。飲み過ぎ、食べ過ぎ、かぜ、便秘、胃腸炎などが誘因になります。
治療
診断を確定するために問診、触診、血液検査、尿検査、腹部X線検査、腹部超音波検査などを行います。
治療は基本的に手術によって炎症を起こした虫垂を切除します。炎症が軽い場合は短時間ですみますが、腹膜炎を起こしているときや、ほかの臓器との癒着が進んでいるときは全身麻酔が必要になります。
注意したいこと
手術後は1週間ほどで退院できます。食事は普通にとれますが、運動はしばらく控えましょう。