病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

顎関節症
[がくかんせつしょう] 頭部の病気 歯・口腔

受診するなら

口腔外科、歯科

両耳の前にある顎関節部を中心とする感染をともなわない病気で、関節部の痛み、口が開けられないなどのさまざまな症状が現れます。

症状

口を開け閉めするときや食事をするときに、顎関節が痛み、口を十分に開けられなくなったり、口を開けるときにあごを動かすと、関節あたりで「カクカク」といった音がします。
耳が痛いと感じたり、かみ合わせ(咬合(こうごう))が不安定で違和感を感じたりします。
肩や首のこり、頭痛などの症状もみられます。

原因

原因ははっきりわかっていませんが、かみ合わせの異常、姿勢の悪さ、精神的ストレスなど、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。

治療

原因がわかれば、それを取り除くようにします。消炎鎮痛薬や筋弛緩(きんしかん)薬を投与したり、冷温シップ、マッサージなどを併用して、痛みやこりを取ります。
自分の歯に合ったスプリント(歯のプロテクター)をつくり、それを使って顎関節の負担を軽くするなどの治療を行うこともあります。

注意したいこと

ストレスを感じると、無意識のうちに強く噛みしめたり歯ぎしりをするようになり、そのことが要因の一つになったりするので、ストレスをため込まないことも大切です。