病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

歯根膜炎
[しこんまくえん] 頭部の病気 歯・口腔

受診するなら

歯科

むし歯が進んでいくと、炎症が歯髄という歯の知覚をつかさどる組織に達します。
これを「歯髄炎(しずいえん)」と呼びますが、さらに炎症が進んで、歯根の先端から、歯をあごの骨にしっかり固定する役目を担っている「歯根膜(しこんまく)」にまで及んできた状態です。

症状

歯髄炎は、強い痛みをともないます。これに対して、歯根膜炎では、歯肉を押すと痛む、歯が浮く、ものを噛むと痛むといった程度の症状です。

治療

歯の根を消毒し、充填し、歯髄のあった場所を人工物で埋め、金属やセラミックのかぶせものをします。

注意したいこと

歯髄炎よりも症状が軽いからといってほうっておくと、骨が破壊されて膿(うみ)の袋ができ、そこから細菌が侵入して心臓弁膜症などを引き起こすこともあります。
痛みがなくても、歯が浮く感じがあったり、違和感を感じるようであれば、早めに受診しましょう。