性交痛
[せいこうつう]
女性特有の病気 その他
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
- 甲状腺機能低下症
- 橋本病(慢性甲状腺炎)
- 膠原病(関節リウマチ)
- リンパ浮腫
- 更年期障害
- 性交痛
- 性交障害
- セックスレス
- 妊娠悪阻
- 妊娠高血圧症候群
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
受診するなら
婦人科、女性外来
腟が十分に潤っていないなどの理由で、性交時に痛みが起こる状態です。
症状
外陰部や腟口に感じる痛みのほか、内臓に圧力がかかるような痛みなど、痛みの感じ方はさまざまです。
原因
腟が十分に潤っていないと、ペニスの挿入によって擦過傷ができ、痛みの原因となります。
とくに、はじめてのセックスでは、腟口が狭いので、ペニスの挿入時に痛みを強く感じることがあります。また、月経前の黄体期や排卵のころは、骨盤内がうっ血しているために、性交痛が起こることがあります。
更年期では、エストロゲンの分泌が減少し皮膚や粘膜が乾燥するようになります。さらに、外陰部や腟が萎縮するためにセックスの際に痛みが生じることがあります。
また、抗ヒスタミン薬の服用中や授乳中は、一時的に腟が乾燥しやすいために、性交痛が起こりやすくなります。
そのほか、子宮内膜症などの病気のために痛みが起こることもあります。
治療
性器の挿入をスムーズにし、炎症をおさえる軟膏やゼリーを塗ります。
病気が原因のときは、痛みの原因となっている病気を治すことも必要です。
更年期に性交痛が出てくる場合は、ホルモン補充療法が有効です。
注意したいこと
ごくまれに先天的な腟や外陰部の奇形が原因のこともあります。
子宮内膜症も、最近増えている病気です。
セックスのたびに痛みが激しいときは、必ず一度は受診しましょう。
また、腟が十分に潤っていないのにパートナーがペニスを挿入しているような場合は、前戯を十分に行うなどよく話し合って理解を得ることも大切です。